漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」の決勝戦が22日、テレビ朝日系列で生放送される。史上最多1万330組がエントリーした記念すべき第20回大会。史上初の連覇、コンビ結成史上最速優勝…。各コンビが優勝した場合、達成される記録をまとめた。
最も注目が集まるのは、令和ロマンが挑む史上初のM-1連覇だ。昨年、優勝直後に高比良くるまが残した「M-1大好きです!来年も出ます!」との言葉通り、異例の参戦で決勝の舞台に駒を進めた。
前年王者が翌年も決勝に進出した例はNON STYLE(08→09年)とパンクブーブー(09→10年)の2例があるが、いずれも優勝翌年は準決勝で敗退し敗者復活戦からの進出。優勝翌年もストレートで決勝に進出した時点で、すでに史上初の快挙を成し遂げた。
今月5日の決勝進出組発表会見で、漆黒のスーツに身を包んだくるまは「(決勝進出は)通過点。それだけですね」と不敵な発言。「負けるわけにはいかないので。全ての子羊漫才師をおりに帰す」と王者の風格を漂わせた。中川家以来2組目となるファーストラウンド1組目からの優勝を達成した若き新風は1年後、ヒール役上等といわんばかりに帰還。前人未到の大記録を狙う。
初決勝の新星・ジョックロックには、コンビ結成からの史上最速優勝の期待がかかる。福本ユウショウ(37)とゆうじろー(26)によるコンビ。年齢差11歳、芸歴差7年という異色の2人が22年4月に結成し、一気に階段を駆け上がってきた。現在の最速記録は03年のフットボールアワーが持つ「4年8カ月」だが、2人が優勝すれば「2年8カ月」での優勝となり、記録を大幅に更新する。
一方で、トム・ブラウンとダイタクは今年がラストイヤー。17年のとろサーモン以来となるラストイヤー優勝に期待がかかる。また、所属事務所に注目すれば「ケイダッシュステージ」所属のヤーレンズとトム・ブラウン、「サンミュージックプロダクション」所属のママタルトがそれぞれの事務所から初のM-1王者を目指す。
各コンビが優勝した場合、達成される主な記録は以下の通り。
【令和ロマン】
・2年連続優勝(史上初)
【ヤーレンズ】
・「ケイダッシュステージ」所属で優勝(史上初)
・前年準優勝からの優勝(銀シャリ以来8年ぶり)
【真空ジェシカ】
・「プロダクション人力舎」所属で優勝(アンタッチャブル以来2組目)
・4度目の決勝で優勝(笑い飯の9度目に次ぐ、2位)
【トム・ブラウン】
・「ケイダッシュステージ」所属で優勝(史上初)
・ラストイヤーで優勝(とろサーモン以来7年ぶり)
・初決勝から6大会越しの優勝(笑い飯の8大会越しに次ぐ、2位)
【ダイタク】
・双子コンビの優勝(史上初)
・初決勝&ラストイヤーで優勝(とろサーモン以来7年ぶり)
【ママタルト】
・「サンミュージック」所属で優勝(史上初)
・初決勝で優勝(2年連続11組目)
【エバース】
・初決勝で優勝(2年連続11組目)
【バッテリィズ】
・初決勝で優勝(2年連続11組目)
【ジョックロック】
・コンビ結成から2年8カ月で優勝(史上最速)
※現在の記録はフットボールアワー(03年)の4年8カ月
・初決勝で優勝(2年連続11組目)
【敗者復活組】
・優勝(サンドウィッチマン、トレンディエンジェルに次ぐ3組目)