「ジョン・ウィック」シリーズなどで知られる俳優キアヌ・リーブス(59)が、新作小説について「どの部分も全く書いていない」と実情を明かした。
キアヌは、自身が手掛けたコミック本『BRZRKR』からインスピレーションを得て、時代を超えて闘い続ける不死の戦士ユヌート(通称B)を描いた小説『ザ・ブック・オブ・エルスウェア』を作家チャイナ・ミエヴィルと組んで出版すると発表していたが、物語の実際の執筆は共同執筆者のミエヴィルに任せていたという。
このほど出版された新作小説について、キアヌはガーディアン紙に語った。「本は書きたくなかったんだ。別のクリエイターにその旅をしてほしかった。だから最終的には、チャイナが小説を書いている。『ああ、この部分は僕が書いたんだ』とは言えない。小説のどの部分も全く書いていないからね」
また、ミエヴィルは、キアヌのアイデアを理解するのに時間がかかったと続けた。「演技に通じることだから驚くことではないかもしれないけど、キアヌが鋭いと特に感じた点は、キャラクターについての質問。私たちは、構造的に物事を語るという方法や、キャラクターの観点から語るという方法が必ずしも同じではない。話し言葉が同じでないんだ」
「(通称)Bについて何か言われた際、彼の言っていることが理解できないような時が何度かあった。でも、2、3回繰り返すうちに、ああ、わかった。とりわけ3回あったかな、ああ、彼の言う通りだって思う時があった」
小説を読んだ際、キアヌは「なんで泣いてるんだろう?なんでこんなに感動してるんだろう?」と物語にのめり込んだ様子を明かした。ミエヴィルとのコラボレーションの仕上がりにこれ以上ないほど満足しているという。
キアヌが作家マット・キントとアーティストのロン・ガーニーと共同執筆した『BRZRKR』の第1巻は2021年に出版。その後2022年に第2巻、2023年に第3巻が出版された。またネットフリックスは2021年にキアヌが出演する同コミックの実写映画の製作を発表している。