上谷沙弥が号泣のQQ壊滅劇!刀羅ナツコ 渡辺桃2度の裏切りの真相明かす【スターダム】

山本 鋼平 山本 鋼平
AZMを攻める渡辺桃=スターダム24年6・22国立代々木競技場第二体育館大会より ⓒSTARDOM
AZMを攻める渡辺桃=スターダム24年6・22国立代々木競技場第二体育館大会より ⓒSTARDOM

 スターダムのビッグマッチ「STARDOM THE CONVERSION」が22日、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われ、クイーンズ・クエスト(QQ)と大江戸隊の完全決着マッチが実施された。大江戸隊が勝利し、QQは壊滅状態に陥った。渡辺桃の2度の裏切りがカギとなった一戦。刀羅ナツコがその真相を明かし、今後の野望を口にした。

 長年の抗争に終止符を打った。最終敗者以外4人がユニットを追放されるイリミネーションマッチ。QQの上谷沙弥&AZM&レディ・C&天咲光由&妃南組と、大江戸隊の刀羅ナツコ&渡辺桃&テクラ&琉悪夏&吏南組が激突。リーダー同士、上谷と刀羅が生き残り、27分29秒、刀羅がスワントーンボムからの片エビ固めで上谷を沈めた。

 最終盤、乱入した渡辺桃が刀羅にバットを打ち付け、上谷と合体式ニーアタックを決めた。上谷が元QQリーダーの渡辺に出戻りを求めていた経緯があっただけに、渡辺が大江戸隊を裏切り、上谷と共鳴したのかと思われた。会場がどよめく中、続いて渡辺がパイプ椅子でたたきつけた相手は上谷だった。裏切ってくれたと思った相手に再び裏切られた格好だ。冷戦時代の二重スパイのような行動に混乱する上谷は、刀羅にデスバレーボムなどで畳みかけられ、立て直すことができず力尽きた。

 リングで泣き崩れる上谷をののしった刀羅は、バックステージで「ついに終わった。正確には上谷ひとりが残ったが、実質的に解散みたいなもんだろう。アイツ一人で何ができる」と勝ち誇った。そして「QQだけじゃねえ。これは始まりに過ぎない。QQだけがおびえているのはダメだ。一つ一つぶっ壊してやる」と、全方向に宣戦布告した。

 刀羅は当サイトの取材に「みんなには常に自分で考えて『悪』になれと言っている。試合前に(渡辺)から『最後だからぶっ飛んで行こうぜ』と言われていたから、何か仕掛けてくるとは思っていた。最後は正直、少し焦ったけどね」と真相を明かし、笑い飛ばした。

 渡辺はQQ創設者の紫雷イオ(現WWEイヨ・スカイ)から18年5月にワンダー王座を奪取し、イオがWWEに移って以降のQQをけん引していた。しかし21年12月、大江戸隊とのユニット脱退をかけた大一番で、自ら凶器攻撃で仲間のAZMを襲撃。大江戸隊へのヒールターンを果たしていた。今回はマリーゴールドに移籍した林下詩美に代わってリーダーに就いた上谷が、渡辺のQQ復帰を求めたことから抗争に発展していた。

 試合後のリング上で、刀羅と渡辺は「お前らは何も分かっていない」と上谷らに言い放った。刀羅は「(渡辺は)QQでできることのマックスをやったから大江戸隊に来た。大江戸隊でタッグのベルトは取ったけれど、まだシングルは取れていない。達成できていないことがある以上、桃が私の頭をぶち抜いても、上谷の方には行かないだろうとは考えていたよ」と明かし、前述の「正直、焦った」発言を打ち消した。

 今年2月にジュリアへのSTRONG女子王座に挑戦して敗れて以降、反則負けを厭わないなど、ヒール色が強まった感のある刀羅と大江戸隊。4月にテクラが電撃加入したことも大きかったという。

 「人が変われば組織も変わる。テクラがいいスパイスになっている。このまま全部のベルトを奪いに行きたいよね。他のユニットに『次に狙われるのは自分たちかもしれない』という危機感が見えない。それならば、全部を私たちが奪って、グチャグチャにしたい。そのためには、今までのように客に声援をもらうような大江戸隊ではダメ。スターダムは女子プロレス界のナンバーワンである以上、大江戸隊もナンバーワンのヒールユニットにならなければ。これはまだまだ序章に過ぎない」

 そう恐怖予告を行った刀羅。この日のメーン後にはワールド王者・舞華に挑戦を要求するなど、早速行動に移した。憎まれ、恐れられ、そして強い極悪軍団へ。刀羅は腹をくくっている。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース