立憲民主党の泉健太代表(49)が19日、国会内での定例会見で、日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が立民に対して「叩き潰す必要がやっぱりある」などといった過激発言を繰り返していることに「相当、焦りがあるんじゃないか。焦りがあるから、発言が乱暴になってくる」と批判した。
泉氏は「政治の本質が何かといえば、有権者のみなさまに政策を訴える、有権者のみなさまのためになる方向に政治を進めるということであって、そういったさまざまな発言が政治の本質だと思っているとしたら、それは違うと思うし、しっかり国民、有権者のみなさんに政策を訴えて、戦いたいなと思ってます」とたしなめた。
立民を「叩き潰す」とした馬場氏が、自民党に対しては「切磋琢磨する」としたことや、衆院補選をプロ野球に例え、日本シリーズで自民と戦うためにクライマックスシリーズで立民と戦っているとしたことに「頭の中で成り立っているのか、わかりませんね。多少混乱があるのかな…」と困惑の表情を浮かべた。
泉氏は「維新が仮にクライマックスシリーズで立憲と戦いたいと思っていても、我々はすでに自民党と戦ってますんで…。日本シリーズ中にクライマックスの話をされてもちょっと乗りかねます」とかわした。
さらに「社会人野球で試合の終わったチームのメンバーが補強選手として、一緒になって戦うというようなことがあった気がします。連携して大きな、強大な不正腐敗を起こしている勢力と戦うという姿勢が、まず大事じゃないですか…ということですね」と、野球の例えで返した。
泉氏は「今やられていることが、自民党を利することになってませんか?自民党を利する動きをしていては、自民党とは戦わない政党になってしまうということかもしれません」と、馬場氏の姿勢をただした。
馬場氏は衆院東京15区補選公示日の16日、維新候補者の応援演説で「立憲には投票しないで」「立憲民主党の候補者を、もう国会に送っていただかなくて結構です」などと呼びかけ。18日の国会内での会見では「立憲民主党は、叩き潰す必要がやっぱりある。きょう、改めて感じます」と述べた