日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が10日、国会内での会見で、衆院東京15区補選(江東区、16日告示、28日投開票)について「この補欠選挙の対応は、このまま解散総選挙の話につながる。我々は自分たちの生え抜き候補を、自分たちの持てる力の最大限を使って当選に導くために、押し上げさせていただく。有権者の皆さんに、真摯に訴えるというスタンスでやります」と、同補選が解散総選挙を占う試金石になるとした。
維新は、新人で元会社員の金沢結衣氏(33)の擁立を決めている。
小池百合子東京都知事(71)が擁立し、無所属から出馬した作家の乙武洋匡氏(48)の同補選への立候補表明を踏まえ「かなりの候補者が擁立されている状況になっている。無所属ではありますが、都民ファーストの乙武さんや、立憲民主党は前回江東区長選に出られた方。これは共産党と選挙区調整したという報道も出ている。共産党が降りて共闘するということなんで、総選挙を見据えた動き。わかりやすくなった」と評した。
藤田氏は「立憲と共産党の共闘。そして我々。自民党がどうされるのかわかりませんが、自公と都民ファーストが一緒にやるんじゃないかという微妙なポジション」と、同補選の構図を示した。
記者団から、独自候補を同補選に擁立していない国民民主党に応援を求めるかどうかを問われ「推薦依頼を『教育無償化を実現する会』以外にお願いすることは考えていない。我々は、真正面から正々堂々とやりたい。しっかりと勝ち上がれるように頑張ってやりたい」と、統一会派を組む教育無償化を実現する会以外との連携を否定した。
藤田氏は「共産党と立憲の調整が、ここまでうまくいくんだというのを私は思いました。これは全国的にそういうふうにやられる予兆なんじゃないかなと思っています。れいわ(新選組)と立憲民主党も選挙区調整やりましたね。それも総選挙につながるんじゃないですか」と予測していた。