「ホテルみたいな部屋目指してたのに病室出来た」。昨年4月、ある大学生が投稿した写真がTwitter(現・X)で大きな反響を呼んだ。「初めての1人暮らし、どうせならホテルのような部屋に!」と家具や寝具を集めた末路に笑いと共感があふれた。あれから1年が経過した今、あの部屋はどうなったのだろうか。話題を呼んだ部屋の1年後を聞いた。
昨春、大学進学を機に初の1人暮らしを始めた、いび(@ibigawa_town)さん。ホテルの清潔感に憧れ、白を基調としたベッド、枕、カーテンを買いそろえたが、なぜか病室感が漂う仕上がりに。全く「いいね」ではない状況だったが、17万件以上の「いいね」が集まった。
当時、いびさんはよろず~ニュースの取材に「どんどんホテルっぽくしていきたい」と病室感からの脱却に意欲をのぞかせていた。1年後に完成したのはホテルみたいな部屋か、やはり病室のままか、はたまたそれ以外か。聞いてみたところ「病室感が拭えないまま、生活感が出ている最悪の状況」と絶望的な一言が返ってきた。
部屋の写真(3月末時点)を見せてもらうと、病室感は薄らいだ印象だが日用品が手に届く範囲に。1年間住んでいれば当然のことだが、生活感が明らかに増している。「当初、ピカピカだったリネン類が洗濯を繰り返すうちにくたびれ、枕元には保湿クリームが並び、長期入院の病室の様相を呈しています」と冷静に評価した。
「どんどんホテルっぽくしていきたい」と意気込んだ通り、オシャレな照明やお香、アロマライトを新たに設置し、着実に進歩していたはずだった。しかし、家具やベッドスローを購入前に予算が尽き、その間に「必要なものをベッド周りにどんどん置いていき、いつの間にか生活感に侵食されていたという感覚です」と振り返った。
必要なものがそろったベッド周りは快適で、現在は「もう無理してホテルに近づけなくてもいいかな」とトーンダウン。一方で「旅行などでホテルに泊まると『ホテルっぽさ』にちょっと悔しくなります」と憧れは完全に捨てていないようだった。
ちなみに、1年前の投稿はよろず~ニュースを含め、いくつかのメディアで取り上げられ、新しく出会った人にXのアカウントを教えると「この記事見たことある、病室の人だ!」と言われることが10回ほどあったという。