「タリーズコーヒージャパン」創設者で元参院議員の実業家・松田公太氏が27日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新し、米国での銀行口座の扱いについて私見を述べた。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、ギャンブルでの負債返済のために大谷の口座から巨額の資金を「窃盗」したとして解雇となったことを受けて、コメントした。
松田氏は、実業家・ひろゆき氏が「アメリカで四つぐらいの銀行のオンライン口座の操作したことあるけど、IDとパスワードだけで送金出来る所は一つもありません。ワンタイムパスワードの物理デバイスやメールにパスワードが来たりとか、2段階認証は当たり前です。スマホか物理デバイスを盗まないと無理です。」と投稿したことに反応。
「私も海外に口座いくつか持っているが、当時は信用している方にデバイスを渡していたし、その方のSMSがワンタイムパスの送信先になっていた。高額だと銀行が確認電話をしてくるが、それも水原通訳に任せていたら容易に送金可能」と自身の体験もまじえ、大谷に気づかれずに送金することも可能だという見解を示した。
ひろゆき氏は松田氏の指摘に対して「銀行口座認証のデバイスを水原さんに渡した場合は窃盗ではなく横領になります。大谷さんが『窃盗』と言ってるので、デバイスを渡す、パスワードを教えるなどの便宜を図らずに送金したことになるのです。」と説明。「窃盗」と表現しているため、デバイス(スマホなど)も大谷に無断で所持していた形になると指摘した。
通常、個人の送金では、1回の金額や1日に送ることのできる金額の上限が設定されているため、巨額の送金は複数回に分けるか、銀行に交渉する必要がある。大谷不在で交渉できる可能性は低く、水原氏は複数回送金した可能性が高い。
オンライン送金の場合は2重認証が必要なため、水原氏が大谷のデバイスを持っていて、ワンタイムパスワードの送付先もそのデバイスに設定されていたとみられる。ただ、それでも上限金額が何回も送金されていれば銀行側から確認を求められるケースがあるため、水原氏がどのような形で乗り切っていたのかという謎は残っている。