英ロックバンド、ザ・フーのボーカルで知られるロジャー・ダルトリー(80)が、AIによる音楽業界の「破壊」を危惧していることを明かした。ロジャーは、スマホやテレビによる洗脳や人間性の喪失を信じる一方、AIの共感性の欠如がポイントになるという見方を示した。
ポッドキャスト番組『ショーン・キーヴニーズ・デイリー・グラインド』でロジャーは司会のショーン・キーヴニーに話した。
「私がAIが決して獲得できずに、それを没落に導くであろうと確信していることの一つに『共感の皆無』がある」「気を付けないと音楽業界を破壊するかもしれない。音楽は別の言語であり、AIにそれをコントロールさせるべきじゃない」
「それは常に共感を含んでいる。AIにそれはできない。私はできるとは絶対に信じないだろう。もしAIが共感できるようになったら、私たちは終わりだ」
ロジャーは以前デイリー・スター紙にジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』さながらロボットの軍隊が世界中で暴れ回る未来を恐れていると話し、AIについて警鐘を鳴らしていた。
「AIがインターネットをコントロールした時、私たちはトラブルに見舞われるだろう。iPhone中毒の人間は洗脳されることになる」「1日8時間iPhoneを見続ける人々がたくさんいる。彼らを殺すのに機械は要らない」「iPhoneを別の方向に向けさせればいい」
さらにスマホのスクリーンは人々の生活を搾取するとして、「電話のせいで生活が台無しになっている人たちがいる。人生とは下を見ることじゃない。上を見ることだ」と続けた。