オオカミが、その土地土地で独特の訛りを持っていることがわかってきた。英ケンブリッジ大学の動物学者アリク・ケルセンバウム博士によると、欧州と北米に生息するオオカミの鳴き声はそれぞれ違うという。
動物の音声コミュニケーションを専門とするケルセンバウム博士は、欧州のオオカミが北米のそれと比較して、フラットに吠えると説明。
別の地域に住む同種が出くわしてもお互いを理解できない可能性があるとし、ポッドキャスト『インスタント・ジーニアス』で「世界の地域それぞれに住むオオカミはそれぞれ全く異なります。ヨーロッパのオオカミは、北極圏のオオカミの声を聴いても少し混乱するかもしれません。何を言っているのか分からない可能性があります」と話した。
日本では、かつて本州以南にニホンオオカミ、北海道にはエゾオオカミが生息していたが、20世紀初頭での発見・捕獲を最後に生存が確認されておらず、絶滅したとされている。