遺産管理団体とライブ主催者がドロ沼の訴訟合戦 マイケル・ジャクソンさん商標権、知的財産の侵害で大モメ

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 マイケル・ジャクソンさん
 マイケル・ジャクソンさん

 亡くなった世界的歌手マイケル・ジャクソンの遺産管理団体が、ラスベガスで人気のトリビュートコンサート「MJ Live」の主催者側から訴えられた。マイケルを真似たパフォーマーが、往年のヒット曲を披露する同コンサートに対し、遺産管理団体が商標権の侵害を主張、その後主催者側が、マイケルの知的財産を侵害しているのは同団体の方だとして訴訟を起こしたかたちだ。

 ラスベガスのトロピカーナで週6日、またアメリカの他の都市でも開催されている同コンサート、ビルボードによると主催者側は、2012年から3600以上の公演を敢行しているにも関わらず、最近になって遺産管理団体から今後の公演の停止通告書が送られてくるようになったと主張しているという。

 一方遺産管理団体は、ローリングストーン誌に発表した声明の中で、ラスベガスの公演を潰そうとしたわけではなく、「観客の混乱や、承認できないクオリティの公演を避けるため、ネバダ州外での開催を止めさせたかった」とするも、主催者側はその停止通告書は自分たちのビジネスを「意図的かつ不当に妨害するものだった」と反論している。

 更に主催者側の弁護団は、10年以上かけて原告が発展させてきた「MJ Live」という商標権を、遺産管理団体がブロードウェイのミュージカルを「MJ The Musical」と名付けたことにより侵害したとしている。「過去11年半に渡って、原告は『MJ Live』のショーの広告、宣伝に何百万ドルも費やしてきました」「原告の推定では250万人以上のオーディエンスが客席で拍手し、歌い、足を踏み鳴らし、通路で踊り、『MJ Live』が贈る喜び、興奮、スリルを体験しました」

 この主張に遺産管理団体の弁護団の1人、ジョナサン・スタインサピア氏はビルボードにこう声明を発表している。「『MJ』というマイケル・ジャクソンの遺産管理団体が持ち、長年関係を持つ商標権について、このものまねショーが自分たちが権利を有しているといった主張も含め、今回の訴訟は分別なしも甚だしいものです。遺産管理団体は今後も変わらず、マイケル・ジャクソンの知的財産全てを精力的に守っていく意向です」

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