グレタ・ガーウィグ監督(40)は、観客がピンクの服を着て『バービー』を観にきたことに感動したという。マーゴット・ロビーがタイトルロールのマテル社の人形を演じ、ライアン・ゴズリングが相手役のケンを演じた今年の大ヒットコメディ『バービー』でメガホンをとったガーウィグ監督は、世界的な現象となった同映画をこれほどまでに観客が祝福するとは思ってもみなかったそうだ。
ガーウィグ監督はエンパイア誌にこう語っている、「ピンクの部分は、完全に自然発生的なもので、私が予期していたものではなかったわ」「みんなドレスアップして、ピンクの服を着て大挙して現れたのよ」「私はニューヨークに住んでいるんだけど、近所でピンクの服を着て歩いている人たちを見たわ」「すごいと思った」「そして、ピンクの服を着ている男性を見たの。みんな『バービー』を観に行ったんだと思ったわ。4歳の息子は、『ママ、今日はバービーがたくさんいるよ』って言っていた」「また、映画を愛する者として、映画が世界的な話題の中心にあったという事実は、 とてつもないことだったわ」
またガーウィグ監督は、この映画に対する最大の「密かな期待」の1つは、バービーと、その生みの親であるルース・ハンドラー(レア・パールマン)との会話で、人々が最後に泣いてくれることだと明かしている。「この映画で、皆さんが、何故かわからないけど不意に涙を流してしまうかもという密かな期待があったわ」「ルースが 『私の手を取って、目を閉じて、さあ、感じて』と言うときの映像は、すべて『バービー』を製作したキャストやスタッフの奥さんや、母親、おばさん、娘から寄せられたものなの」「人生のスナップショットよ。だから知らずとも観客はそれが個人的なものだと感じていると私は信じているわ」