読売テレビ「そこまで言って委員会NP」が17日放送され、出演者による猛烈な口げんかが展開された。
この日は、「名(迷)言暴言大賞2023」というテーマで、この1年の各界で発せられた言葉を取り上げ、大賞を決めた。
その中で、バトルを展開したのは、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏と作家・ジャーナリストの門田隆将氏。「激動の世界情勢編」で須田氏は、パレスチナのイスラム組織ハマスと軍事衝突を展開するイスラエルのネタニヤフ首相が発した「血に飢えた怪物を根絶やしにする準備はできている」という発言を取り上げた。
須田氏は、「過去、これほど恐ろしい、戦慄の言葉はなかった」と切り出した。ハマスが最初にイスラエルに戦闘をしかけたことを「テロ行為に間違いはない」と話しつつ、「パレスチナに住むパレスチナ人に虐殺行為は行われていて、人が人に対してこういった言葉を投げかけるのは、いかに恐ろしいことか」とネタニヤフ発言を疑問視した。
この発言に門田氏は「自国民が1400人殺された上に、拉致されている。自国民の人質を助けなければいけない国家の役割がある。そのために、首相がこういう発言をするのは当然では?」と問いかけた。
須田氏は、戦闘状態に入った10月7日以降に、ガザ地区とは別のパレスチナ自治区、ヨルダン川西岸(ウエストバンク)では300人以上のパレスチナ人がイスラエル軍などに殺害され、そのうち10人はイスラエル入植者に殺害が行われたことに言及。「なんで、ウエストバンクでそんな虐殺が行われなきゃならないんだ」と次第にボルテージをあげた。
門田氏は「やけにパレスチナ側の肩を持つのが不思議」と話すと、「違うよ、違うよ」と須田氏。門田氏が「状況がどこまで分かっているの?」と聞くと、須田氏は「分かってるよ。出て行けといって、家を焼かれる。それに抵抗した者に対して、銃弾が向けられる。子供も含めて殺されていく。しかも民間人がパレスチナ人を殺すってどういうこと?これってテロじゃないの?」と話すとヒートアップ。立ち上がって、門田氏に顔を近づけながら、同じ発言を繰り返した。