株式会社エムステージマネジメントソリューションズはこのほど、求人メディア「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」に登録する医師439人を対象に「開業」に関するアンケートを実施した。
全回答者のうち開業経験がない402人に聞いた調査では、10.9%が「開業に関心があり具体的に検討している」、45.3%が「関心はあるが具体的な検討はしていない」と回答。合算した56.2%が「開業」に関心があることが明らかになった。
「開業に関心があり具体的に検討している」医師(44人)に開業のメリットを聞くと「自分が頑張った分だけ報われる(30代・呼吸器内科)」、「自由。頑張れば頑張ったぶん給料に反映される(40代・消化器内科)」、「自分で病院の方針を決定できる(50代・耳鼻咽喉科)」など時間や業務における制約がなくなるという声が多数あがった。
実際に検討している開業方法では、65.9%が「自身でエリアや物件を選んで開業する」(=新規開業)を選択。2番目に多く選択されたのは「第三者(医療法人を含む)からの承継を受ける」で、52.3%が検討していることが明らかになった。また、開業に向けて不足していると感じるものを聞くと「開業資金」(18人)が最多となり、「適切な診療圏調査をしてくれるサービス」(16人)、「看護師、事務職などの採用をサポートしてくれるサービス」(15人)が続いた。
一方、「開業に関心はない」医師(176人)に開業のデメリットを聞くと「医療と経営の知識は別だと思う。経営のスキル不足(30代・消化器内科)」、「患者が来るか分からない。開業資金の問題(30代・呼吸器内科)」など経営スキルや資金面の不安からくるものが見られた。