年末年始は忘年会&新年会など宴席の多い季節。お酒の楽しみとともに心配なのが二日酔いだ。大正製薬はこのほど、過去に二日酔いを経験したことがある全国の20歳以上の男女1000人を対象に「二日酔い対策」についてインターネット調査を実施、結果を公表した。
二日酔いを経験したことがある人の41.5%が複数回の経験があると回答。繰り返される“苦しみ”への対策を具体的に尋ねた。
実際に試してみて効果を感じた二日酔い対策では、「飲む前に軽く食事を取る(空腹で飲まない)」が183人から回答を集め、最も多かった。「飲む前にウコンやタウリンなどを含むドリンクやサプリを飲む(130人)」「ゆっくり飲む・ペースを意識して飲む(118人)」「お酒と一緒に水やお茶を飲む(115人)」「十分な休養・睡眠を取る(101人)」などが続いた。
済生会横浜市東部病院の谷口英喜氏によると、翌日の体調不良の本質は、“脱水”と“肝臓の疲弊”にあるという。飲酒するとトイレが近くなるのは、アルコールが抗利尿ホルモンの分泌を抑えるため。体は水を保持できず、血液が濃縮し、“細胞レベルの脱水”が起こる。同時に、肝臓はアルコール分解のためにブドウ糖と水分を大量に消費。その結果、翌朝には血糖値が下がり、脳へのエネルギー供給が不足して「頭が働かない」「体が重い」といった状態につながる。沢山飲んだ後に、「〆のラーメンやお茶漬け」を食べたくなるのも、ブドウ糖を大量に消費した結果、低血糖になっているサインだという。
二日酔いにならない飲み方と翌朝ケアについては、「空腹で飲まない」「1杯のお酒に1杯の水…チェイサーを欠かさない」のほか、肝臓機能を高めるタウリンが摂れる「魚介のおつまみはマスト」、翌朝は経口補水液やスポーツドリンクで電解質を補い、おかゆ・うどん・果物・みそ汁など、ブドウ糖を含む軽い食事で「“脱水+低血糖”を意識したリカバリー」に努めることが有効としている。