アイドルグループ「SPEED」の元メンバーで、自民党の今井絵理子参院議員が2日に更新したX(旧ツイッター)に「休日の学校部活動の地域移行」や「国際ろう者スポーツ委員会が主催するデフリンピック」というテーマの長文を連続投稿した。だが、今夏、問題視された自民党女性局によるフランス研修問題についての説明に関して、今井氏自身が予告したまま〝沈黙〟している状況に対し、同研修の「活動報告書」を求める声がコメント欄に殺到した。
今井氏は2日付Xで「文教科学委員会で『休日の学校部活動の地域移行』について、質問させていただきました」と切り出し、少子化による生徒減少のために部活動の存続が困難な現状などの課題を長文で記載した。さらに「デフリンピック」についても長文で連続投稿した。
同氏の投稿に対し、フォロワーからは「このポストくらいの文量でいいので、フランスの活動報告書を出していただけませんか?」「今井さん、『また追って活動報告します』発言から早130日。活動報告はまだでしょうか?」「国内での活動報告はするのに、フランスお遊び研修は何も報告なし。国民と税金をなんだと思ってるのだろうか」「こんな長文書けるのに、なぜフランス研修の報告書は頑なに書かないのか疑問過ぎます。国民の声を聞いてください」「先ず、やるべき事は、フランス研修の報告書」といった声が殺到した。
女性議員らが観光地での記念写真などをSNSにアップし、その実情が報道されたことから、批判が集中した今年7月のフランス研修。それ以来、今井氏が投稿する度に同様のコメントが続いている。
今井氏は10月24日のX投稿で「私は2度目の国会対策副委員長を拝命しました。なかなか国民の皆さんには見えづらいハードな裏方の仕事ですが、円滑な国会運営ができるよう努めてまいります」と抱負をつづると、「やってますアピールはしなくて大丈夫です」「そろそろフランス研修の報告を」といった声が続いた。
また、11月21日付のXで今井氏が「北朝鮮から発射されたミサイルは太平洋へ通過したとのことです。避難の呼びかけは解除されました」と投稿すると、「あなたのフランス研修報告の件についてはまだ解除されていません」「エッフェル・アラートは大丈夫でしょうか?レポートの早期提出などに努めていただきますようお願いします」「通知があるのだからわざわざポストしなくても良いです。時間があるなら、さっさとパリ旅行の日記をご披露ください」といったコメントが相次いだ。
「応援しています」「頑張って」といった支持者の声もあるが、それらを大きく上回る非難コメントは、今井氏自身が7月30日付X投稿で、フランス研修について「また追って活動報告します!!」と予告しながら、現時点でまだ報告されず、風化していくことを待っているかのような印象を持たれていることにも起因する。このまま年を越すのか、1年の締めくくりとして何らかの報告はあるのか。今年も残り少なくなる中、動向が注目されている。