立憲民主党の泉健太代表(49)が10日、国会内での定例会見で、大阪・関西万博で350億円かけて建設される木造の大屋根(リング)について「今からできる予算の削減ということの中で、リングで削減が可能であれば、検討をして早急に結論を出すべき」と計画の撤回を求めた。
泉氏は、8日の衆院内閣委員会で自見英子(はなこ)万博相(47)がリングについて「夏の日よけに大きな役割を果たす」などと答弁したことも踏まえ「皆さん苦笑してるんじゃないですか。日よけで350億。350億円かける世界一高い日傘。国民は納得しますかね」と批判した。
日本維新の会の馬場伸幸代表(58)が9日の会見で「ビッグイベントにはモニュメントがいる」と、リング建設の必要性を強調したことにも「もともと今回の万博はシンボル、モニュメントという考え方は採用しないというところからスタートしたのに、どこでどう変わったのか。維新の馬場さんもがシンボルが必要だみたいなことを言い始めたわけですが、馬場さんが言ったからリングができたんですかね?」と疑問視した。
続けて「今まで必要ないと言っていたものが、急に必要だという風に言い始めるわけですから、維新の側からの提案でこういうものが決まったのか、賛同があったのかぜひ知りたい」と迫った。
泉氏は「多くの国民が『夏の日よけのために350億円使わないでくれ。パビリオンだって日よけでしょう』と。中には前回万博をやった場所でもう1回やってもいいんじゃないかという声もある」と指摘。「予算が増えることは当たり前とせずに、どうやってそれを削ることができるかということはもっと真剣に、検討をしていくべきではないか」と強調した。