ネットやCMで牧場に置かれたソファに横たわる姿が人間以上にリラックスしていると話題となったアドマイヤジャパンが28日、大阪市内の「Yogibo Store 大阪御堂筋本町店」でのイベントに登場。一目見ようと、約5000人が長蛇の列をつくった。
中央競馬での現役時代は重賞を勝つなど活躍。同世代で戦ったディープインパクトのライバルとしても知られる。21歳となった現在は北海道日高町にある引退馬をメインとした牧場「yogiboヴェルサイユリゾートファーム」で余生を送っている。
26日に牧場から移動し、27日に京都府亀岡市の乗馬クラブに到着。一夜を過ごして英気を養った。長旅の疲れも見せず、元気で落ち着いた様子。人間の年齢に換算すると約60歳になるが、若々しい姿に多くのファンがスマホやカメラを向けた。
5時30分に一番乗りした20歳の男性はCMで見てファンになったといい、「またとない機会なので。想像以上にかわいいですね」と満足げだった。餌やりと口取りの写真も限定20組で行われ、50倍の抽選を突破した33歳の女性は「びっくりした」と大喜び。今回のイベントをネットで知って訪れ「馬が好きなので。背が高くて、めっちゃかわいかった」と声を弾ませた。
現役時代に管理していた元調教師の松田博資氏(77)も姿を見せて久々のご対面。「種牡馬の時に牧場で見て以来。もっとよたよたしているかと思ったけど。若いなあ」と懐かしそうに見つめた。
yogiboは多様な社会課題の取り込む団体に、広告出稿の形として応援している。執行役員の大森一弘氏(42)は「誰もがなかなか北海道まで見に行くことはできないので、アドマイヤジャパンさんに来ていただいて、多くのみなさんに見てもらい、牧場のことや社会課題に関心を持ってもらう機会になれば」と企画の意図を説明した。
yogiboヴェルサイユリゾートファームの代表取締役・岩崎崇文氏(31)はアイドルのような人気ぶりに「びっくりしました」と驚きを隠せない様子だった。店内では同ファームのグッズも販売。売り上げの一部は引退馬養生費に充てられる。
イベントは29日も実施される。