イタリア南部シチリア島のマフィア「コーザ・ノストラ」のトップとされ、約30年間にわたる逃亡生活の末、今年1月に逮捕されたマッテオ・メッシナデナロ受刑者が死亡した。61歳。ANSA通信などが25日に報じた。
メッシナデナロ受刑者は、イタリアのマスコミに「最後のゴッドファーザー 」と呼ばれてきた。90年代初めから逃亡を続け、1月にシチリア島パレルモの病院の近くで警察に身柄を拘束された際、がんを患っていたという。数週間前から病状が悪化し、イタリア中部の刑務所から病院に移送されていた。
メッシナデナロ受刑者は1992年に検事2人の殺害事件で本人不在のまま終身刑を言い渡されていた。また、93年のローマ、フィレンツェ、ミラノの爆弾事件など数々の犯罪への関与で有罪判決を言い渡されていた。