約4割がしているサボリ残業 メリットは「心の余裕が生まれる」“定時退社できない雰囲気”の指摘も

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)
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 キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営するライボ社の調査機関「Job総研」はこのほど、20~50代の社会人男女796人に対して「2023年 残業に関する実態調査」を実施し、その結果を公表した(調査期間:8月25~28日)。

 コロナ5類移行前と比較した残業時間の増減では、16.5%が「とても増えた」、14.6%が「増えた」、36.1%が「どちらかといえば増えた」と回答し、“増えた派”は67.2%と過半数を占めた。また、残業代については、60.7%が「出る」と回答した一方、19.5%は「出ない」と答えた。残る19.8%は「残業代が給与に含まれている」だった。

 業務以外のことを勤務時間中に行い残業をする、いわゆるサボり残業の経験を聞くと、14.7%は「日常的にしている」、8.2%は「している」、16.2%は「たまにしている」と回答し、約4割(39.1%)が経験していることが明らかになった。

 サボり残業の経験がある311人にサボリ残業をした背景を聞くと、「意図的にゆっくりと仕事をしているから」が35.4%で最多。次いで「定時に退社できない雰囲気があるから」(20.3%)、「テレワークで人の目が気にならないから」(19.0%)が上位を占めた。サボリ残業中にしていることを聞くと、私用(53.7%)が最多。仕事をしているふり(31.8%)、ネットサーフィン(17.7%)などの回答もあった。

 サボリ残業が自身に与える影響では、「心の余裕が生まれる」(54.0%)が最多回答。次いで「気分転換になる」(36.0%)、「ダラダラ仕事をするようになる」(15.4%)と続いた。

 同調査では「企業側は心の余裕をもたらすサボり残業に賃金を払い、それを黙認しつつ制度などによって解決すべきか、企業の対応も求められる」とまとめている。

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