NHKから国民を守る党(政治家女子48党)の立花孝志氏(56)が15日、国会内で会見を開き、東京地検特捜部から事情聴取を受けていた事実を公表。「不起訴、嫌疑不十分になりました。無罪です」として、不起訴処分になったことを明かした。被疑者となっていたため会見を開けなかったとして、これまでの経緯を説明した。
立花氏は、2022年の参院選期間中に、党が行っているNHKの受信料肩代わりが公職選挙法で禁止されている利害誘導罪にあたるとして刑事告発されていた。また、同党幹事長だった黒川敦彦氏(44)が参政党の演説を妨害した行為に共謀したとして威力業務妨害罪、組織犯罪処罰法違反の疑いで刑事告訴されていたが「晴れて無罪、不起訴処分になりました。処分が出るまで、公式な場ではしゃべることができないということで、きょうまで黙っていました」とした。
会見で、立花氏は「立花孝志の新恋人発表」「東京地検特捜部からの呼び出し」「ガーシーへの期待」「党の民事再生と代表権問題」など18項目を用意。NHK受信料の肩代わりが、公職選挙法の利害誘導罪にあたるかについては「政党がやる部分はセーフです。立候補をする人がやると買収にあたるけども、政党がやる部分には問題ないと、嫌疑不十分になった」とお墨付きを得たとした。参政党への演説妨害については、黒川氏との共謀を否定。「政治活動で、参政党の質問をしに行ったことについては無罪」とし、過去の会見での参政党への発言も名誉毀損にはあたらなかったとした。
参政党の神谷宗幣代表(45)が1月31日、山口県下関市議選の応援演説で「NHK党さんのグループの中に、極左暴力集団反社とつながりのある人たちが幹部にいる」と演説したことが名誉毀損にあたるとして、政治家女子48党が神谷氏を告訴した。「これに対して、ちゃんと説明したらどうですか。自分が言われていることを、ちゃんと説明しいや」と語気を強めた。
神谷氏に向けては怒っていた立花氏だったが「なごむようなネタを」として項目に入れた新恋人発表については「56歳のいいおっさんなんですが、4月の選挙にNHK党から立候補された30歳の方とお付き合いをしております」と、相好を崩していた。