あおちゃんぺ 渋谷〝水着パレード〟で女性の活動支援 水着撮影会中止問題受け「何を売るかはワタシが決める」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
パレードを開催したあおちゃんぺ=東京・渋谷
パレードを開催したあおちゃんぺ=東京・渋谷

 配信番組「ABEMA Prime」でコメンテーターを務める、タレント・あおちゃんぺが18日、東京・渋谷で「水着撮影会やグラビア、アイドル、モデル、コスプレなど自分の表現する場を守るべく魅力を伝える」を掲げた〝水着パレード〟を開いた。

 元自衛官のセクシー女優で、4月の世田谷区議選に東京都世田谷区議選に政治家女子48党から立候補し落選した吉川蓮民氏ら、水着、コスプレ、普段着姿の男女約400人(関係者発表)が参加。神宮通公園を出発し、渋谷駅前のスクランブル交差点を左折し、宮下公園まで20分程練り歩いた。プラカードには「何を売るかはワタシが決める」と掲げられた。3日間のカンパで738万円超が集まり、パレード後は同区内でクラブイベントを開催する。

 今月8日に埼玉県営公園のプールが、グラビアアイドルらの水着撮影会への会場貸し出しを一律で許可しないと決定した点を問題視。同県の大野元裕知事が11日に自身の公式ツイッターで一部の貸し出し中止を撤回する指示を出したことがあった中、抗議的なデモではなく、職業選択の自由、職業差別撲滅を掲げたパレードの形となった。

 あおちゃんぺはノースリーブシャツの胸元があらわになったホットパンツ姿で参加。「男性も女性もたくさん来ていただき、女性の職業支援につながればいいと思います。きっかけは水着撮影会(の問題)でしたが、それに抗議するのではなく、数年前の私だったらチャンスがなくなった時に、どんなチャンスがあればうれしいかと考え、今の私がつくれるチャンスを考えました。パレードの後のアフターパーティーなどで、参加した方の芸能活動の役に立てばいいと思いました」と語った。

 大野知事は一部の貸し出し中止撤回の指示に加え「今後の水着撮影会の開催の在り方等については意見も募りながら、専門家を交えた検討を協会に依頼しました」と対応を発表した。一方で突然の中止で損害を被った事業者への対応は未定のまま。あおちゃんぺは「職業でありひとつの文化だと思うが、未成年の出演を問題にする気持ちは分かる。ただ、直前に中止になると彼女たちだけでなく、お弁当屋さんや多くの方に迷惑がかかる。協議の上で時間にゆとりをもって決定してほしかった」と話した。

 表現の自由を守る活動を続ける東京・大田区の区議、おぎの稔氏は道路使用許可、パレードの誘導など、あおちゃんぺへの協力を行った。ツイッターで企画を知り、自ら申し出たという。「権利が不当に侵害され、2日前と代替できない時期に中止に追い込まれるのは問題。議員として協力できることはしたかった」と経緯を説明し「急ごしらえのパレードでしたが、一部の政治団体のようなものに関係なく、自由に集まってアピールするのは国民の権利ですからいいことだと思う」と話した。今回の問題については「事後ではあるが表現の自由、ルールを守っての活動を認め、一部の貸し出し中止の撤回を指示したことは評価できると思います」と大野知事の対応への感想を述べ「中止に追い込まれた業者への補償は真摯に話し合ってほしい。その上で埼玉県としての指針を決めてほしい」と続けた。

 なお、警察側の指摘を受け、水着のみでのパレードは自粛。水着の上に衣類を着用した参加者の姿もあった。

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