日本維新の会の馬場伸幸代表(58)が13日、国会内で会見し、岸田文雄首相の内閣改造と自民党役員人事について「総裁選対策内閣。派閥の順送りであるとか、非常に隅々まで配慮した、目配りした布陣になっている」と述べた。
12日の島根県内での会見では、内閣改造について「適材適所の布陣を期待している」と話した馬場氏。新内閣発足に「すべてがそうとは言いませんけれども、かなり派閥順送り。年齢重視、期数重視な部分も見受けられますので、そういった評価ができるレベルではない」とした。
馬場氏は、岸田首相が外交を通じて東京電力福島第1原発の処理水海洋放出について説明していることに「度重なる国際会議の場において、世界中に説明を行っているというのことがG20でも功を奏した。中国も処理水についてはG20の場では言及ができなかったということがそれを示している」と評価した。
一方で「国内の政治家とか政党が、科学的な見地に基づかない汚染水であるとか汚染魚であるとか、堂々と口に出して発信をしているというのは非常に残念。何を目的にそういうことをされているのか全く理解できませんが、そういった政党、政治家の皆さん方には猛省を促したい」と批判した。
次期衆院選広島6区に共産党公認で立候補予定だった元広島県福山市議の女性が、X(旧ツイッター)で「汚染魚」と不適切投稿し、同党が公認を取り下げたことに触れた馬場氏は「IAEAが処理水放出にGOサインを出しているわけですから、その水について汚染水であるとか、汚染魚という表現は非常に遺憾」と話した。
共産党の小池晃書記局長は11日の会見で「汚染水」という表現は続けるとしたが、馬場氏は「汚染魚という発言をされた立候補予定者の擁立をやめたわけですから、この際、汚染水という言い方も辞められたほうが国民からの理解は得られるのではないか」とした。