映画「戦場のピアニスト」で史上最年少のアカデミー主演男優賞に輝いた俳優のエイドリアン・ブロディは、ベテラン俳優のブライアン・クランストンにインスパイアされてテレビ界に進出したそうだ。最近は「ピーキー・ブラインダーズ」や「メディア王~華麗なる一族~」、「ポーカーフェイス」など数多くの作品に出演しているエイドリアンは、「ブレイキング・バッド」でウォルター・ホワイト役を演じたブライアンを見て、テレビの素晴らしさを知ったのだという。
ラジオ・タイムズ誌のインタビューで、テレビの仕事を増やした理由を尋ねられるとこう答えた。「『ブレイキング・バッド』でブライアン・クランストンが演じた役柄は、すごく難易度が高いものだったと思う」「それまでは、俳優として何としてでも演じたいと思うドラマ作品はあまりなかった」「あれは本当に素晴らしい仕事だった」
エイドリアンはさらに続けた。「『ウイニング・タイム-レイカーズ帝国の誕生-』のシーズン2がこの夏公開される。僕は(バスケットボール・コーチの)パット・ライリー役を演じているから、本当にエキサイティングだよ」「僕がみんなが知っているパット・ライリーという人物を演じられるあの位置に、彼がたどり着くまでに時間がかかったんだ」「選手から転身した初期の頃とは全く違っているよ」
またオフの時間には絵を描くのが好きだとも明かし、仕事として追求するのではなく、趣味として続けてきたことに安堵しているという。「子供の頃、俳優になる前は絵を描いていた。アーティストになろうかと思っていたんだ」「美術と演劇の両方の学科を受験したけど、美術は不合格で演劇は合格した」「『演劇に進んで本当に良かった。絵では食えてなかったはず』っていつも思う。今、俳優のキャリアがあって趣味で絵を描いていられるからね」と説明する。
子供の頃は、手品師にもなりたかったとしてこう続けた。「ドル札で鉛筆を折ったりしていたんだ」「4、5歳の頃は手品をやってたけど、12歳で演技に集中するようになってやめた」「マジックは演技にすごく似ていて、幻想を本当のことだって信じさせるのさ」