米人気俳優 映画宣伝費が製作費を大きく上回る状況を憂慮 差額65億円超の作品挙げ力説

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チャニング・テイタム
チャニング・テイタム

 俳優のチャニング・テイタム(43)が、映画のストリーミング配信が業界に与えるインパクトを恐れているという。『ドッグ』や『マジック・マイク ラストダンス』など、パンデミックの後に公開された映画に出演しているチャニングだが、配信会社がストーリーテリングの質に及ぼす影響を懸念しているそうだ。

 チャニングはフォーブスにこう語っている。「映画業界は大きく変化している。今は時代が変わり、ストリーミング配信の登場でますますクレイジーになっている。どのようにそれらすべてが語られるのかについて少し心配している。より多くの作品が作られ、良いストーリーテリングが減って行くと思う」

 2015年公開の映画『マジック・マイクXXL』が製作予算を上回るマーケティング支出を強いられたことで、ストリーミング配信の増加が劇場公開にまで影響を及ぼしているとして、チャニングはこう説明している。「『マジック・マイクXXL』を1200万ドル(約17億円)で作ったんだけど、売るために6000万(約83億円)から7000万ドル(約98億円)を使ったんだ」「つまり映画を売る方が、実際に映画を作るよりも数倍コストがかかるんだ。逆であるべきだよ。僕たちは視聴者が実際に見ることができるものにお金を使うべきなのに、今では毎日毎日公開されるコンテンツの大洪水を打ち破るために、最も大きなノイズを作り出すことができるものが成功するのさ」

 そんなチャニングは「マジックマイク」シリーズでマイケル・レーンとして復帰する予定がないことも明らかにし、ピープル誌に対しこう語っている。「もう終わりだ。全部やり遂げた。あの作品で、骨から全ての肉を食べ尽くしたよ。やることは何も残っていない」

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