フリマアプリの評価巡りトラブルに発展!「本当に家に来るんじゃないかと怖かった」当事者ママが激白

こずえ こずえ

 不要になったものを手軽に売れたり、欲しいものをおトクに購入できたりするフリマアプリ。幅広い年代の人々に活用されるようになり、年々利用者が増える一方で、トラブルも増加傾向にあるという。

 「商品がなかなか発送されない」や「送料込みの金額が着払いになっている」などがトラブル内容の大半と言うが、中には、理不尽すぎる理由で徹底したクレームを付けたり、ストーカーのようにネット上で付きまとい行為をする非常識な利用者も多いそうだ。実際、そうしたトラブルに巻き込まれたという、大阪府在住の間中かなこさん(仮名/37歳)に、その実態について話を聞いた。

低評価を付けると、突然怒り狂って……

 これまで育児に時間を忙殺されてきたという間中さんは、子どもが小学校へ通うようになり、自分に使える時間が増えたことで、新しい趣味として「クラシックギターを弾けるようになろう」と思い立ったと話す。「学生の頃に、軽音部に所属し、多少はギターを演奏することができたので、この機会にまたやってみようと思いました。だけど、新しいギターを購入しようと思えば、値段が張るので、いつも利用していたフリマアプリの活用を思い付きました」

 フリマアプリに出品されているギターを検索する中で、とあるユーザーの商品が目に止まったという。「とてもデザインが素敵でちょっとレトロ感のあるクラシックギターが格安で出品されていました。ユーザーの情報を確認すると、取引件数自体はそれほど多くは無かったのですが、評価は高かったので、すぐにメッセージのやりとりをして購入。そこまでは良かったのですが……商品を受け取って本当に驚きましたね」

 掲載されていた写真では気付かなかった無数の傷やヒビ割れ、ギターの弦もサビつき、修理しなければいけないことは一目瞭然の状態だった。「さすがに、頭にきてしまって、低評価と一緒に、『商品状態に関する情報をしっかり書いていてほしかった』とメッセージを送りました。それが、いけなかったんでしょうね……」と、間中さんはそのことを深く後悔する。

 間中さんが、その苦情のメッセージを送ったあと、驚くようなスピードで返信が届いたと話す。「内容を読んで、背筋が凍りました。『文句を言う前に、なぜ質問をしなかったの?』、『この値段で新品なんて出すわけがない。常識で考えろ』、『あなたみたいな人がクレーマーって言うんだ』とボロクソ。悔しいから言い返そうとも思いましたが、関わりたくなかったのでスルーしました。

 すると今度は、私が出品している商品ページのコメント欄に、『汚れや傷はありませんか?』とか『別の角度からの写真も掲載してほしい。ちゃんと正確な情報が確認した』と書かれる嫌がらせみたいなことをされるようになりました」と、間中さん。

 挙句の果てには、間中さんが出品している商品写真から、個人を特定しようとする行為にまで及んできたそう。「ガーデニンググッズやお庭で使えそうなテーブルなどを出品していました。当然、お庭で撮影した商品写真なので、ぼんやりと背景に近隣のご自宅や町並みが写っているんですよ。そこから推測して、『あなた、●●●あたりにお住まいじゃないですか?』とか『この花壇は、●●●っていうショップで購入したでしょ?』みたいなメッセージを送ってきて……。

 全然、特定はできていなかったのですが、『本当は特定しているけど、あえて外して言ってるのかな?』と思うようになり、どんどん怖くなって。最後は、家族にも相談し、『これ以上、こんなことをするなら警察に相談します』と返信したら、ピタリと嫌がらせはおさまりました」。このトラブルがあって以来、間中さんはフリマアプリを利用することが怖くなり、会員を退会してしまったという。

 トラブルが増加する今、各フリマアプリでは相談センターが強化され、迅速に対応するようになっている。間中さんのような事態に巻き込まれないためにも、そうした相談窓口を事前に確認することはもちろん、取引を行うユーザーについてもしっかりと見極める力が必要なのかもしれない。

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