ザ・ビートルズの初期のベースを務めていたチャス・ニュービーさんが死去した。81歳。チャスさんは、ジョン・レノンが1956年に結成したバンド、ザ・クオリーメンのメンバーだった。訃報は、ザ・ビートルズが初めて注目を浴びることとなった英リヴァプールのキャヴァーン・クラブによって発表された。
同クラブのフェイスブックにはこう綴られている。「チャス・ニュービーの他界を深い悲しみと共にお知らせします。チャスはスチュアート・サトクリフがハンブルグにいる間、ザ・ビートルズに数日加入し、晩年にはザ・クオリーメンでも演奏していました」「興味深いことに、ザ・ビートルズの最初の左利きのベーシストでもあったのです。キャヴァーン・クラブ全員からお悔やみを申し上げます」
また、ザ・ビートルズの歴史研究家マーク・ルイソンはこうツイートしている。「RIPチャス・ニュービー。ザ・ビートルズの臨時メンバー、公平な人でした。ザ・ビートルズが初めてハンブルグから戻ってきた数日間、スチュアートの代理を務めました。リザーランドでの思い出深い公演も含めてです。そしてザ・クオリーメンの1人でもありました。チャーミングで、会うのがいつも楽しみでした」
ちなみにジョン・レノンはチャスさんに、1960年代ザ・ビートルズが西ドイツに向かう際、バンドに残って欲しいと伝えたものの、チャスさん本人は大学に戻りたいことを理由にそのオファーを蹴ったとされている。
2012年英サンデー・マーキュリー紙のインタビューでチャスさんはこう話していた。「音楽は私の生活の糧には決してならなかった。化学をやりたかったんだ。ジョン、ポール(マッカートニー)、ジョージ(ハリスン)、彼らはミュージシャンになりたかった」
最終的に教師の道を進んだチャスさんだが、自身のキャリア選択について、「私が後悔していないと言うと、信じられない人もいるようだ。けど本当にしていないよ」と続けていた。