焼肉屋の価格設定の理由がSNS上で大きな注目を集めている。
「子どもの頃『焼肉屋は調理の手間をお客に押し付けてるのになぜ高いのか』を考えてたけど、大学生になって焼肉屋で働いてわかった。客が好きなように焼いても美味しさが担保される肉を安全に提供するのはコストがかかるからだ。そして焼けて数秒後の肉は脂が溶けてるので美味しさの優位性がある」
と投稿したのはふくさんのグッドフクサニティ賞さん(@fukusanity)
子供の頃、焼肉屋の価格設定について「なぜ自分で焼くのに高いのか」と思っていたが、実際に焼肉屋でアルバイトをしてみてその疑問が吹き飛んだというふくさん。たしかに素人が自分で焼いても安全で美味しい肉や空間を提供することは並大抵ではできない。一見、シンプルに見える焼肉屋での食事風景に隠れた裏方の努力はなみなみならぬものなのだ。
ふくさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「安定のうまさもそうだけど
最もめんどくさい片付けは押し付けれるし部屋にニオイも染みつかないし、ニオイも染みつかないし(重要なので2回いいました)食材の下処理はしてくれるし(分厚い肉は切れ目を入れる野菜とかも食べやすいサイズに切る)炭火焼肉しながらも適切な室温を保てるなどありますね」
「なんでわざわざ素人に焼かせて、肉を炭にするんだと長年思ってましたが、なるほど「焼けて数秒後の肉(の溶けた脂)」を味わえるから、というのがあったんですね」
「客の立場だと見ることがないけど、仕入れた肉を食べれるようにするまでめっちゃ削るからね」
「すごい🤩子どもの頃も今も肉の味のことしか考えてませんでした🤣」
など数々の驚きと共感の声が寄せられている。
ふくさんにお話を聞いた。
ーー自分で肉を焼いて食べるスタイルの魅力、利点についてあらためてお聞かせください。
ふく:共同作業は人との距離感を縮めることにも有効だと思います。
また溶けて間もない肉の脂は大変に美味しく、それが味わえるのは「卓に調理する設備がある場合」に限られるので、他の料理が実現できない優位性があります。
その優位性を実現するためには、ロースターを洗ったり傷んだ肉を捨てながら肉の鮮度を保ったり、卓に飛び散った脂を掃除したりなどの手間がかかります。それは全てコストに含まれており、だから焼肉は普通の食事より高いのですね。それを払ってでも焼肉は食べる価値があると思います。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
ふく:バックエンドの話なので気づいていなかったが、ツイートを読んで納得したという方が多かったようです。説得力があるツイートを書けてよかったです。
◇ ◇
提供する側の努力を、利用者が気付いていないというのはよくあること。焼肉の美味しさがより一層ふくらみそうな気付きのある話題だった。
ふくさんのグッドフクサニティ賞さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/fukusanity