韓国の人気グループEXO(エクソ)のメンバーカイが、11日に入隊し軍白期(入隊することで活動できない期間)に突入する。入隊発表からわずか8日という、珍しいパターンだ。
3日にこのニュースを発表した所属事務所のSMエンターテインメントは「今年予定されていた、EXOの新曲準備をしていたが、最近兵務庁規定の変更があったため」と説明(兵務庁は後に「突然の変更ではない」と反論している)。
カイは陸軍訓練所に入所し、約5週間の訓練を終えた後に社会服務要因として*代替服務する。訓練所の場所や時間は非公開で、別途行事なども行わず静かに入所するという。除隊日は、2025年2月10日の予定だ。
*代替勤務(入所前に行われる身体検査で、体に何らかの事情で任務につくことができないと判定された場合に、区役所などで勤務すること)
カイは、他メンバーが入隊しグループ活動が休止状態となっている間、誰よりも精力的に活動していた。これまであまり出演機会のなかったバラエティー番組に単独で出演した際、新たな一面を見せ視聴者にも愛される存在になったほど。そこには「ファンのみんなに、ただ楽しんで観てほしい」というカイの思いがあり、EXO活動がない中でファンに寂しい思いをさせまいと奮闘してくれていたのだ。そしてEXOの活動を誰よりも待ち望んでいたのも、カイ自身だったのだ。
「元々あまり感情を表に出すタイプではなかった」という彼が、EXOにいる時ははじけるような笑顔を見せる。これには、姉2人も驚いたというくらい、メンバーといる時の彼は本当に楽しそうだ。今年2月にメインボーカルのベッキョンが除隊し、いよいよ完全体での活動ができると、ファンもカイ自身も期待に胸を膨らませていた。そんな矢先の“入隊通知”。
発表当日、カイは自身のインスタフラムで生配信を行い、ファンの前で涙を見せた。それほどまでに、悔しかったのだろう。見ている視聴者も同じ思いを抱き、悲しんだ。
しかしカイは前を向き、笑顔で「大丈夫、すぐに帰ってくる」と言い、入隊2日前にオンラインでファンミーティングを実施。韓国の有料ファンコミュニティープラットホームBubble(バブル)では丸刈り姿も披露した。
覚悟を決めたカイの目には、きっともう除隊後の活動しか見えていないだろう。完全体での活動は少しお預けになってしまったが、再びEXOが揃った姿が見られるその日を楽しみに待っていたい。