韓国ドラマ『医師チャ・ジョンスク』制作スタッフが、劇中に登場した「クローン病」について、闘病中の人々やその家族、視聴者に謝罪した。同作は20年目の専業主婦から、1年目のレジデントになったチャ・ジョンスクの“破れた人生縫合記”をテーマに描かれている医療ドラマで、日本でもNetflixで同時配信されており、国内視聴ランキングで常に上位にいるほど。
主演のチャ・ジョンスクを演じるのは、歌手としての実力を発揮しながら、ドラマ『私たちのブルース』をはじめ多くの作品に出演し、名演ぶりを見せているオム・ジョンファだ。
問題となったのは、6日に放送された第7話のクローン病患者のエピソードだ。この病気について、セリフで「悪い病気」「遺伝的病」などと描写したことで物議をかもす事態に。放送後、視聴者とクローン病患者やその家族は、間違った情報を放送したことを批判し、情報の訂正を求めて放送局に抗議していたという。
そして10日、ドラマの公式ホームページに謝罪文を掲載し「今後はより注意を払ってドラマを制作する」と伝えた。
<以下『医師チャ・ジョンスク』制作チーム謝罪全文>
JTBC『医師チャ・ジョンスク』制作スタッフです。
まず、ドラマを愛情を持って観てくださっている視聴者の皆さんに感謝します。5月6日に放送された7話について、特定疾患のエピソードで患者の方たちとそのご家族の方たちを傷つけてしまい、申し訳ありません。
該当エピソードは、クローン病症状の中でも重症度の高い、慢性合併症を持つ患者の特例ケースを扱おうとしたのですが、その展開の過程で一般的なクローン病事例ではないという説明が、不十分でした。
医学の専門知識のない登場人物が、患者を追い詰めるという意図で発言したセリフが、特定疾患に対して不正確な認識を植え付けてしまうということに、細心の注意を払えていませんでした。
『医師チャ・ジョンスク』制作スタッフは、闘病中である患者の痛みや憂鬱な思いを軽く扱おうと思ったわけではないことを申し上げ、ドラマ視聴にご不便のないよう、さらに注意しながらドラマ作りをしていく所存です。