2005年に“復讐劇の巨匠”パク・チャヌク監督の“復讐3部作”の最後を飾り、大ヒットを記録した映画『親切なクムジャさん』。
この作品が最近韓国のトーク番組で取り上げられ、クムジャの娘役であった子役が出演。近況が明かされ話題となった。
同作の主演は、2004年にドラマ『チャングムの誓い』で透き通るような美しいビジュアルを披露し、日本でも絶大なる人気を集めたイ・ヨンエが演じた。クムジャという“復讐者”を演じた彼女の姿は、チャングムとは180度違う姿で観客に衝撃を与える。
幼児誘拐・殺人というぬれぎぬを着せられ、13年間服役していたクムジャ(イ・ヨンエ扮)は、刑務所内では聖母のように親切であり、模範生だった。それは出所後、自分に罪をかぶせた男ペク(チェ・ミンシク扮)に人生をかけて復讐を果たすための地ならしだったのである。
クムジャは無実であるにもかかわらず罪を受け入れたのは、真犯人のペクに娘の命を盾にされたから。シングルマザーだったクムジャは、娘のために犠牲になったのだ。そんな娘は服役中にペクの手によって養子に出され、ジェニーという名でオーストラリアで生活していた。
そのジェニーを演じたクォン・イェヨンが、久しぶりにメディアに登場。当時12歳だったという彼女は、現在29歳(出演当時)へと成長していた。
『親切なクムジャさん』に出演するきっかけとなったのは「妹のCM撮影について行ったから」だと言い、その時に妹と英語で話している姿を見た映画関係者から、声をかけられたのだという。そして「両親から“こんなチャンスはめったにないから出てみたら”と言われ、出演を決めた」と明かした。
その後、クォン・イェヨンは俳優の道には進まず、軍人になることを決意。現在はアメリカで砲兵将校として勤務しているそうだ。韓国でも軍人として3年間務め、再びアメリカに戻った状態だと近況を話し、注目を集めた。
『親切なクムジャさん』では、キーパーソンだったジェニーという存在。「子役の私を、まだ覚えていいてくれる人がいるなんて、とてもうれしい」と笑顔で話すのだった。