「ジュニ屋」「初音屋」復活した超歌舞伎を含む「ニコニコ超会議2023」大盛況の2日間

大原 絵理香 大原 絵理香

 2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で「ニコニコ超会議」自体が中止となったが、人数制限を設け名物の大向こうを禁止したうえで上演した「超歌舞伎 Powered by NTT(以下、超歌舞伎)」の「御伽草紙戀姿絵」が、ついに2023年に復活。

 

 「超歌舞伎」は「ニコニコ超会議」の大人気コンテンツのひとつで、歌舞伎俳優の中村獅童さんと、ボーカロイドの初音ミクが共演する歌舞伎公演で、そのなかでも今年再演を果たした「御伽草紙戀姿絵」は、歌舞伎の「土蜘蛛伝説」に、初音ミクの代表曲のひとつである「ロミオとシンデレラ」の世界観を融合させたもの。

 平将門の忘れ形見である七綾太夫と、源頼光の恋物語を軸に、日本を魔界にしようとする女郎蜘蛛の精、山姥茨木婆といった物の怪たちの野望の顛末と、平井保昌と袴垂保輔の活躍を描きながら、物語が展開する。

 リアルではお馴染みの「萬屋」「初音屋」 や、中村獅童と実息・小川陽喜さんが共演した際には「父お屋」や「ジュニ屋」などの大向こうが解禁され、同時中継されていたニコニコ動画でも、中村獅童の早着替えには「着替えは屋」や、七綾太夫が手にかけられたときは「さすがにひどい屋」などのオリジナリティあふれる大向こうもつぎつぎ登場。

 また、ラストでは中村獅童直々に客降り(舞台から役者が客席まで降りてくること)し「これが超歌舞伎!」と煽り、まるでライブのように盛り上がった。

 この他にも、「超歌舞伎」同様、マスクを着用していれば歓声を上げることが可能になった「ニコニコ超会議2023」では、ボカロ曲オンリー音楽ステージ「超ボーカロイドエリア Powered by The VOCALOID Collection」や、愛川こずえや足太ぺんたなどが出演する「超踊ってみた Supported by マンナンライフ」、「新世紀エヴァンゲリオン」や「ちいかわ」などのコスプレが登場した「超コスプレエリア Supported by キヤノンマーケティングジャパン株式会社」なども大盛況だった。

 また、ニコニコユーザーが「油揚げ」や「鶏肉」をいわゆる投げ銭することで具材が投入されていくシステムで、二所ノ関親方(第72代横綱稀勢の里)、宮城野親方(第69代横綱白鵬)、鶴竜親方(第71代横綱鶴竜)が作る「超ちゃんこ鍋」を販売する「超大相撲」や、佐藤天彦九段VS糸谷哲郎八段が2日間で計100局の早指し対局を行う「超将棋」など、「ニコニコ超会議」ならではのさまざまな企画が幕張メッセ全館を埋め尽くし、会場来場者11万8,797人と共に大きな盛り上がりをみせた2日間だった。

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