政治家女子48党(旧NHK党)の運営をめぐって対立する立花孝志氏(55)と黒川敦彦氏(44)が16日、東京都八王子市のJR八王子駅前で、約20分間に渡り大舌戦を繰り広げた。両者の支援者やユーチューバー、騒ぎを聞きつけた人が多く集まり、日曜日昼下がりで平穏なはずの駅前は混乱した。
立花氏はこの日、同市議選に政治団体・NHK党から立候補した片岡まさし氏(28)の応援演説のため同駅前に姿を見せた。黒川氏は党の経理などを公開質問するとして、以前から〝凸撃〟を自身のSNSで予告。午後4時すぎに立花氏が現れると「尊師!尊師!」と、独裁をやゆするヤジで迎えた。
立花氏は「君、なぜ電話しても出ないの?YouTube広告出せへんのやったら質問答えてもいいよ。なんで君のお金稼ぎを協力せなあかんの?」と、黒川氏の公開質問をYouTubeの再生回数稼ぎと一刀両断。黒川氏は「こっそり話すことはしませんって言いましたよね。公明正大にやりましょうよ」とアピールした。
党の資金の不透明さを指摘する黒川氏に、立花氏は「煽っているけど、あなた党の幹部でしょ?自分で調べたらいいでしょ?」と返した。「警察に呼ばれたんでしょ?犯罪者」とたたみかける立花氏に、黒川氏は「あなた執行猶予中でしょ」と応戦。黒川氏の政治団体が収支報告書を未提出だとして「警察に呼ばれてない?」(立花氏)「呼ばれてません」(黒川氏)「(関係者に)電話しよか?」(立花氏)と応酬が続いた。
片岡氏の応援演説に来たとして、バトルを強制終了しようとした立花氏に黒川氏は「逃げんなよ!」と声を張り上げると、それまで冷静に対応していた立花氏が「お前!それなら電話取れボケカス!どっか行け」とヒートアップした。黒川氏は「公開でやりましょうよ。どっかでやりましょうよ」と、公開討論を要求。立花氏は「来週月曜日(24日)でいい?選挙終わったら。月曜日に時間とりますよ」とし、24日の直接対決が決定した。
応援演説中も「ウソツキ!」「彼女に200万払う」「資金ショートさせた無能経営者」などとヤジを飛ばし、割って入った黒川氏。やや泥仕合となった舌戦バトルに、聴衆からは「片岡の演説を聞かせろ~」との声も飛んでいた。