政治家女子48党(旧NHK党)が12日、国会内で総会を開き、党首だった大津綾香氏(30)の解任を議決した。党の代表権をめぐって、大津氏と立花孝志氏(55)が対立。3月29日の党臨時総会で、大津氏が辞任する意思を示したと主張する立花氏は「正当な理由がなく辞任しないばかりか、銀行口座の代表者名を書き換えた。危険な状態が続いている」と、6日に臨時役員会を開き大津氏を解任。この日の総会でも賛成多数で可決された。
党代表を、3月29日付で斉藤健一郎参院議員(42)へ変更する議案も議決された。立花氏は、大津氏が党の銀行口座を自身の名義に変更し、停止状態にあるとして「党のあさっての給料が払えない。党職員への給料を止めているという作業をしていることが不可解。いずれにしても法人として緊急事態。出てきて自分の正当性を言うべき」と、強い口調で大津氏を批判した。
立花氏は、大津氏が総務省に「私が真正な党首です」との文書を総務省に提出したことを明かした。対抗措置として、大津氏を「解任」とした代表変更届を同省に提出するというが、和解交渉は進める考えで「今週中金曜日を期限に和解交渉を進めていく。彼女としても、和解してやっていく方がメリットがある。和解できれば、また大津さんを迎え入れてあげてもらいたい。合意できなければ月曜日からガチンコになる」とした。
16日には23日投開票の統一地方選告示日だが、立花氏は「大津さん、斉藤どちらの代表者名でも、立候補の届け出には影響がない」と、候補者に呼びかけた。
大津氏は総会開始前に、SNSに文書を載せ「真正な党首として、本日開催される会議は党総会ではないことを告知いたします。私は、現在も政治家女子48党の党首であり、代表者です。私が、党首や代表者を辞任したということはありません」「このような状況で総会が開催されたとしても、その総会で行われた決議は無効」と主張している。