政治家女子48党前党首の立花孝志氏(55)が7日、国会内で会見し、党首に復帰することを表明。大津綾香党首(30)を6日付で党から除名したと発表した。大津氏は7日、都内で開いた会見で、党に不明瞭な資金の流れがあったと指摘。党首交代は認めないとし、国政政党で2人の党首が対立し合うという異常事態に陥った。
大津氏はこの日午前の会見で「前党首の立花をはじめ、一部の党内の人件費や経費、ステークホルダー(利害関係者)への資金の流れが不明瞭ということが発覚しました」と主張。弁護士に依頼したところ「不正な使用がある可能性が高まりました」とし、第三者委員会を立ち上げ調査を始めるとした。
証拠保全のため、党の銀行口座を大津氏名義に変更。「不正な使用をしないように弁護士に口座を監視していただいております」としたが、第三者委員会設置の動きがあってから数日で1000万円単位で金額が減っている口座があるとした。
党の金庫番を務める女性からは、調査を拒否されているとした。「決して許してはいけないと考えています。政治とお金の問題って、大きな政治不信を生んでいると思う。調査結果次第では、許されない事態になると思っています」と非難した。
一方、立花氏は「(大津氏側の)男性が、名義変更を内緒でやりたいと銀行に口座を開設した。ちょっと危ないなと。犯罪のにおいがしたので、大津さんからの不正な出金については止めて欲しいという願いを銀行に出しておりました」と経緯を説明。この日朝、約900万円の引き出しをしたいとの申し出が大津氏側からあったといい「全額、不正な資金の流れを止めることができました」と明かした。
不明瞭な資金の流れがあったとする大津氏の指摘には「不正な支出など一切ございません。あたかも我々が違法な支出をしているかのよう。具体的な不正を、何ひとつあげることもない」と反論。「大津は確信犯だよね。党のお金を危険な人たちに渡すことによって、すぐに党を解党しようとしているようにしか思えない」と断罪した。