NHK「のど自慢」や、テレビ東京系「THEカラオケバトル」など、小学生の頃から“なにわの歌姫”として数々の歌唱番組で活躍した舞乃空(まのあ=17)が8日、シングル「うたかた」でメジャーデビューを果たした。同日、大阪府八尾市内の商業施設「アリオ八尾」でミニライブを開催し、約400人の観客を前に、のべ6曲を熱唱。「小さい頃から来ていたけど、その時はイベントを見る側だった。いつかここでやれたらと思っていた」と語る思い出の地で“歌姫”への第一歩を刻んだ。
数々の賞を受賞した歌うま小学生が「現役女子高生シンガー」として帰ってきた。「率直にめちゃくちゃ緊張しています」と語っていた出番前から一転、ライブではデビュー曲「うたかた」「春凪」のほか、「空と君のあいだに」(中島みゆき)や「セーラー服と機関銃」(薬師丸ひろ子)なども披露し、観客を魅了した。舞乃空は「こんなに(観客が)集まってくれると思っていなかった」と驚きつつ、「お客さんの顔を見ると安心するタイプ」と大器の片鱗を見せつけた。
小学生の頃から数々の歌唱番組で活躍。NHK「のど自慢」の出場をきっかけにスカウトされ、2019年3月に東京・NHKホールで行われた「NHKのど自慢グランドチャンピオン大会」を最後に活動休止。高校入学とともに上京し、プロデビューに向けた勉強とトレーニングに明け暮れた。約4年の月日が流れ、高校生活最後の2月にようやく掴んだメジャーデビュー。ライブ終盤では、これまで支えてくれた家族やファンに向けての手紙を読み上げ、感極まる姿も見せた。
これから歩む歌手人生では「(曲の)ジャンルを決めたくない。良い意味で“カメレオン”になりたい」と変幻自在の活躍を目指す。また、具体的な目標については「のど自慢グランドチャンピオン大会に出場した時、スタッフさんに『今度は紅白で戻ってこられるように』と宣言したので、実現させないと」と決意を語っていた。