歌手ハリー・スタイルズ(29)が、グラミー賞でビヨンセのファンたちから野次を飛ばされた。5日の夜ロサンゼルスで行われた第65回グラミー賞での年間最優秀アルバム部門でビヨンセを破りトロフィーを受け取りにステージに上がったハリーが、受賞スピーチの際に観客席から非難を浴びたかたちだ。
あるファンは「ビヨンセが取るべきだった」と声を上げ、アルバム『ハリーズ・ハウス』での受賞に関してハリーがコラボレーターや審査員に対して感謝の言葉を述べた際には、観客席からビヨンセの名前を叫ぶファンもいた。ハリーがスピーチを続けていると、再び「ビヨンセが取るべきだった」と繰り返し邪魔が入る事態となっていた。
一方SNSでも受賞に関してハリーを非難する声が多数上がる中、あるアメリカ人記者がその野次の模様の動画を投稿、多くのビヨンセファンがハリーの受賞で退場する事態となったことを報告している。
今回32個目のトロフィーを獲得し、同式典での歴代受賞回数でトップとなったビヨンセだが、最優秀アルバム賞でハリーに軍配が上がるかたちとなった。今回アデルやリゾを押さえて、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞も受賞したハリーはこうスピーチしていた。「このカテゴリーの全てのアーティストたちに僕は本当にインスパイアされている。一人になった時、このカテゴリーにいる全ての人たちの音楽を聴いていた」「今夜のような時に僕は思う。音楽にベストなどないってことをね」「スタジオに座って、受賞を狙いながら、何かを決定する人なんて誰もいないから」