「どうする家康」に徳川宗家19代当主「情けないのがいい」と高評価 にしき堂とのコラボ菓子発売  

杉田 康人 杉田 康人
新製品の和菓子「楓果」を発表する(左から)にしき堂の大谷博国社長、徳川家広氏
新製品の和菓子「楓果」を発表する(左から)にしき堂の大谷博国社長、徳川家広氏

 徳川家康を始祖とする徳川宗家の第19代当主で、徳川記念財団理事長の徳川家広氏(57)が23日、都内で、広島県の製菓メーカー・にしき堂の新製品和菓子「楓果(ふうのか)」の発表会見に出席した。

 もみじまんじゅうでおなじみのにしき堂が開発した楓果は、焼型に家康ゆかりの楓の木(ふうのき)をデザイン。栗を練り込んだしろあんをカステラで包んだ和菓子で「平和への思い」をコンセプトに、徳川宗家とのコラボ菓子として開発された。

 家康没後400年記念として、2016年に広島市で開かれた徳川名宝展で家広氏と知り合った同社の大谷博国社長(69)が「太平の世を築いた家康公の平和への思いを、お菓子で表現してほしい」との家広氏の依頼を受けて新製品を開発。19代当主就任のタイミングに合わせて発売した。

 大谷氏は「お菓子は平和の食べ物だと思っている。お菓子を食べながらケンカをする人はいない。私どもの思いと家広さんの思いが通じ合うことができた。家康公がお作りになった天下泰平の平和な時代をこの菓子とともに思い浮かべながら味わっていただきたい。世界平和でみんながお菓子を味わえる日が来ることを祈念したい」と経緯を語った。

 楓の木は徳川宗家ゆかりの木で、皇居や、日光東照宮など限られた場所にしか生育していない。家広氏は「日光東照宮の宮司様から楓の木をモチーフにしたお菓子はできないかという相談があり、こうして結実した。東アジアの平和を願った徳川家の歴代将軍の思い、そして江戸時代の国際性を打ち出したお菓子を日本のみならず海外にも紹介していただきたい」との思いを込めた。

 家広氏は、NHK大河ドラマ「どうする家康」の感想を問われ「情けなさがありがたい。『ご先祖様があんなに立派なのに、お前は何だ』と言われて育って来たので、これぐらい頼りないとものすごくうれしいです」とコメント。「家康にそっくりだとよく言われます。教科書に載っている家康公の顔は、10くらい老けさせたバージョン。家康公も若いころは、ドラマくらいイケメンだったと願いたい」と、始祖を演じる主演の松本潤に思いをはせていた。

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