『どうする家康』松本潤 小栗・義時ばりの“変化”に注目 妻子の悲劇的結末、どう描かれる?

濱田 浩一郎 濱田 浩一郎
画像はイメージです(freehand/stock.adobe.com)
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 2023年1月8日から、いよいよ、NHK大河ドラマ「どうする家康」が放送されます。主人公は戦国武将・徳川家康。家康を演じるのは、男性アイドルグループ嵐のメンバーで俳優の松本潤さん。家康と言うと、一般的なイメージは「狸親父」(ずる賢い親父)ではないでしょうか。そんな家康を爽やかな俳優・松本潤さんがどのように演じるのか。そこに先ず、見所があるのではないかと思うのです。

 番宣動画によると、若い頃の家康は「弱虫」として描かれるようですので、そんな「弱虫」家康が、戦国の荒波に揉まれて、逞しく成長し、ついには天下を取るーそうした成長譚として描かれるのでしょうか。「鎌倉殿の13人」では主人公・北条義時の性格に徐々に変化が見られましたが(若い頃は純粋、修羅場を潜りダークに)、「どうする家康」の家康も、性格の変化が見られるのかも注目されます。

 家康と大きな関わりを持つことになる織田信長(演・岡田准一)や、豊臣秀吉(ムロツヨシ)との関係がどのように展開していくのか。家康を戦で叩きのめすことになる名将・武田信玄(阿部寛)は、どのようなキャラで描かれるのか。私は信玄役というと中井貴一さん(1988年の大河ドラマ「武田信玄」主演)が最も印象深いのですが、それを超えるような信玄となるのかどうかも楽しみです。

 見所と言えば、家康と妻子(築山殿と信康)との関係もそうでしょう。家康の妻・築山殿を有村架純さんが演じますが、いずれ、悲劇的な結末を迎える家康とその妻子との関係をどのように描くのか、なぜ家康妻子は悲劇的な最期を迎えなければならなくなるのか、その理由をどのように描くのかも注目です。

 そして、戦国大河の注目点は、何と言っても、迫力ある合戦シーンでしょう。桶狭間の戦い、三方ヶ原の合戦、関ヶ原の戦い、大坂の陣…家康にまつわるそうした合戦が、どのように展開していくのかも楽しみです。特に関ヶ原の戦いは2000年の大河ドラマ「葵 徳川三代」(家康役は故津川雅彦さん)の合戦シーンを超えるものを作って欲しいと今から期待しています。

 家康は数々の危機をどのように乗り越えていったのか。「どうする」と自問するような困難をどう突破していくのか。見所は多いですが、そんな大河ドラマ「どうする家康」の副読本としては、拙著『家康クライシスー天下人の危機回避術』(ワニブックス)を是非、ご覧ください!ドラマをより楽しめます!

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