事態は深刻さを増しているようだ。英国の医療関連調査会社エアフィニティーは２９日、中国での新型コロナウイルスによる死者が、１日当たり約９０００人との試算を発表した。１週間前に行われた試算と比べると、ほぼ倍増。中国全土での死者数は来年４月末までに１７０万人に達するという。
中国での１２月１日以降の死者数は１０万人に達し、感染者数では合計１８６０万人に上ると指摘。予測によると、中国のコロナ感染は１月１３日に最初のピークを迎え、１日当たり３７０万人に達するという。１月２３日には死者数がピークに達し１日当たり約２万５０００人になるとの見込み。
中国当局の発表によると、政策を転換した１２月７日以降の死者数は１０人。２０２０年のパンデミック（世界的大流行）発生以来の中国の公式な死者数は２８日時点で５２４６人。
ちなみに日本の新型コロナによる死者数は累計で約５万７０００人、感染者数は約２９００万人とされている。米国の累計では、死者数は約１０９万人、感染者数は１億人を超えているとされる。
エアフィニティーの試算は、感染者数の報告に関する変更が実施される前の中国各省のデータに基づくモデルが使われている。
