北朝鮮当局は15日、新型コロナ感染によって累計で121万3千人超が発熱し死者数の合計が50人にまで達したことを発表した。
国営テレビでは、国民に向けて予防対策や対症療法を説明。登場した医師は「塩水でうがいを」することを呼び掛け、高熱や頭痛などの症状が表れた場合は複数の薬を飲むように勧めた。ただ、国内で医薬品が十分に供給されていないとの報道もある。
北朝鮮は12日まで感染者は1人もいないとしてきたが、一転して爆発的な感染拡大を認め、数字などを公表し始めた。同国では、新型コロナに対するワクチン接種は全く行われていない。すでに国内で甚大な被害が広がっているのではと危惧する声があがっている。