玩具メーカー・バンダイのカプセルトイ「ガシャポン」の歴史を体験できるポップアップイベント「ガシャポン45周年博 1977→2022~ガシャポンの昭和&平成&令和~」が15日、JR品川駅改札内コンコース7・8番線階段脇イベントスペースで開幕した。18日までで、入場無料。
バンダイは、1977年(昭和52)に登場した「ガシャポン」の45周年を記念したプロジェクト「答えはガシャポンだ」を展開してきた。締めくくりとなるイベントでは、歴代の自販機や人気商品132ラインナップ700点を展示。会場はこれまでの歩みを記す年表をイメージしたデザインで、昭和から令和までの歴史を振り返ることができる。
2021年12月までのガシャポン累計販売個数は、約38億190万個。同社ベンダー事業部のゼネラルマネージャー、田川大志さん(46)によると、年間1億個を生産しているという。バンダイがカプセル玩具に参入したのは意外に遅く、最初の商品は当時の人気アニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」。ガシャポン45周年博でも、当時の商品が展示されている。
田川さんは「当時は、子どもたちが駄菓子屋に集まっていた。我々がどうアプローチしていくかというところで、キャラクターを使ったカプセル事業に参入した。1977年は、20円のカプセル自販機が主流。異例の100円で参入し、おもちゃメーカーによるクオリティの高い商品を提供していった」と、ガシャポンの誕生秘話を語る。
漫画「キン肉マン」キャラクターの「キンケシ」は、累計1・8億個の大ヒットに。今ではA4サイズまでのペーパークラフトなどの平面商材が取り出せる「フラットガシャポン」や、ディスプレイに立体映像が映し出される「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」などの自販機も登場するなど進化を遂げている。
来場者に「豆ガシャ本 45周年特別版」(全4種、非売品)が手に入る無料ガシャポン自販機も設置。開幕直後から、往年の商品が並んだショーケースを大人たちが懐かしそうに眺めていた。