「すずめの戸締まり」公開7日間で200万人動員、興収27億円を突破 新海監督「信じられない数字」

松田 和城 松田 和城
大ヒット舞台あいさつに登壇した新海誠監督
大ヒット舞台あいさつに登壇した新海誠監督

 アニメ映画「すずめの戸締まり」の大ヒット舞台あいさつが18日、都内の映画館で行われ、メガホンを取った新海誠監督(49)が登壇した。

 「君の名は」(16年)「天気の子」(19年)の大ヒット作に続く、3年ぶりの新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる扉を閉めていく主人公・岩戸鈴芽(すずめ)の解放と成長が描かれる。11日からの公開7日間の観客動員数が200万人、興行収入は27.7億円を突破したことが発表された。上映館数は通常版379館、IMAX41館で計420を数える。

 新海監督は「200万人という数字はちょっと信じられない数字。僕が昔アニメーション映画を作りはじめたときの最初の箱が50人で満員になる箱だった」と明かし、「50人の方に拍手をいただいただけで人生が変わるような感激でした。200万というのは本当にその言葉にならないですね」と喜んだ。

 会場には、同映画を観た人の感想が一面に書かれた巨大メッセージボードが用意された。新海監督は1つ1つの言葉を確かめるようにゆっくりと視線を移した。「『もう好き、全部好き』とか『圧巻だった』とか『ありがとう』とか短い言葉だけでも泣きそうになりますね」と話した。

 この日の舞台あいさつは全国343のスクリーンで生配信された。新海監督は「この映画なんですけど、RADWIMPSの野田洋次郎さんにもらった曲の歌詞『僕ではないものでできてる君がこの僕を形作っている』。そういう映画のような気がしております」と語った。登壇した俳優の原菜乃華(19)、SixTONES・松村北斗(27)2人を含む映画関係者に敬意を示しながら、観客に向けても感謝を口にした。「僕じゃないもの中には、皆さんも含まれていると勝手に思っています。ずっと映画を作ってきて『次はこういうものを見たい』という言葉が皆さんから聞こえてきたような気がして『すずめの戸締まり』をつくらせていただいた気がするんですね。気に入っていただけたら『この映画は私もつくるのにちょっと手を貸したんだよ』みたいな気持ちでまた応援していただければうれしいです」と呼びかけた。

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