アニメ「邪神ちゃんドロップキックX」(邪神ちゃん)の制作委員会は17日、北海道富良野市のふるさと納税で制作費を集めた「第9話 富良野に潤むラベンダー色の瞳」に関するアンケート「映像視聴後の富良野のイメージについて」の結果を発表した。同話が富良野市議会の決算審査特別委員会から「富良野のイメージを落としかねない」などと不適切だと判断され、制作委託費3300万円を盛り込んだ2021年度一般会計決算を認定されなかったと報道されたことを受け、同委員会はYouTube等で該当話の1週間限定無料配信、同アンケートを16日から実施していた。
アンケートは17日午後0時30分まで24時間行われ、ツイッターでは8万3912票中、富良野のイメージが「とても上がった」が71%、「上がった」が22%、「下がった」が1.7%、「とても下がった」が5.2%という結果に。2万2723の有効回答が集まったグーグルフォームでは「とても上がった」が69%、「上がった」が26%、「下がった」が0%、「とても下がった」が1%、「どちらでもない」が4%だった。公式ツイッター発信のため、ファン票が多い前提もあるが、合計10万人以上の93%超が富良野のイメージが向上したと意思表示した。
同話は今年3月に完成し、すでにテレビ放送された。「邪神ちゃん」宣伝プロデューサー・柳瀬一樹氏は、制作時の富良野市側とのやり取りについて、「台本チェックなどをしていただいていました」と明かした。
委員会から借金返済のため、主人公・邪神ちゃんが臓器売買を提案される場面が不適切だと指摘を受けたと報じられた。作品の一部を〝切り抜いて〟議論された点を柳瀬氏は「普段切り抜き動画をたくさん発信しているのでなんとも言えませんが、9話を丸ごと無料で配信していますので、ぜひ最初から最後までご覧いただいて、その上でイメージがどのように変化したか教えていただきたいです」と呼びかけた。
制作側へ及ぶ影響については「分かりません」と回答。柳瀬氏は「我々制作チームはロケハンで富良野を訪れ、富良野の魅力を存分に味わうことができました。そしてその魅力を発信するため、現地の方とは異なる『旅行者の目線』で街の魅力を描きました。あとは本編をご覧いただいて、視聴者の皆さまに判断を委ねたいです」とコメントした。