性的暴行容疑のカン・ジファン「濡れ衣じゃなかった?」復帰の可能性が低いとされる理由

Danmee Danmee
2020年に有罪判決(懲役2年6カ月/執行猶予3年)が確定した。(画像出典:カン・ジファン 公式Instagram)
2020年に有罪判決(懲役2年6カ月/執行猶予3年)が確定した。(画像出典:カン・ジファン 公式Instagram)

活動自粛中の俳優カン・ジファンに関する、新たなニュースが飛び込んで来た。

10月12日、韓国の複数メディアが「最高裁は、カン・ジファンと元所属事務所のJellyfishエンターテインメントに対して、ドラマ制作会社へ総額53億ウォン(約5憶4,000万円)を支払うよう命じる判決を下し、これが確定した」と報じた。

報道によると、韓国の大法院(最高裁判所)2部は、カン・ジファンが(事件によって)ドラマを途中降板したことにより、『朝鮮生存記(TV朝鮮/2019)』の制作会社(スタジオ・サンタクロースエンターテインメント)へ多大なる被害を及ぼした点を認め、このような判決を下したという。

これにより、カン・ジファンが負う“刑事”と“民事”の責任が確定される形となった。

日本では、性暴行による“刑事”についてのみ報道が集中していたため、“民事”に関する報道に驚く人も多いだろう。

突然の“53億ウォン”という見出しに、「罰金刑なの?」と思った人も少なくないはず。

実はカン・ジファンは、“刑事”と“民事”の両方で責任が問われていたのだ。

刑事責任については知っての通り、女性スタッフ2人に性的暴行及びわいせつ行為をしたため、起訴されていた。

2019年11月に開始した審理は、第1審から3審まで全て有罪判決が言い渡されている。そして2020年11月5日に開かれた第3審で、有罪判決と刑(懲役2年6カ月/執行猶予3年)が確定された。

実は、この刑事裁判より先に、民事裁判が進められていた。

前出の『朝鮮生存記』の降板が決まった直後、制作会社が損害賠償を求めて民事訴訟を起こしたのだ。

結局、多額の賠償責任を負わざるを得なくなったカン・ジファン。まさに“四面楚歌”の状況に置かれている。

では、芸能界復帰の可能性はあるのだろうか。

韓国芸能関係者らは、その可能性について「ほぼない」と断言している。

しかし彼の犯罪について、刑事裁判が進んでいた過程で、被害者がお金目当てで画策した「“濡れ衣”ではないか?」という議論が出ていたこともあり、現在もそれを信じている人がいる。

無実を信じている人は、

・女性2人が、カン・ジファンの自宅でシャワーを浴びていた

・女性2人が、下着姿で彼の部屋をうろうろしていた

・被害者の身体から、カン・ジファンの精液が検出されなかった

という根拠を挙げて、カン・ジファンの救済を求めた。

しかし女性1人の身体と、別の女性の生理用ナプキンからカン・ジファンのDNAが見つかったため、裁判所は“カン・ジファンによる強姦があった”と認定。

前出のシャワーと下着姿については、証拠能力が不足すると判断された。

実はもう1つ、芸能界復帰を妨げる、カン・ジファンの“過去の疑惑”がある。

2014年にカン・ジファンは、グラビア撮影のためにフィリピンを訪れたのだが、その際に「現地女性と“性売買”をした」という疑いが巻き起こっていた。

これは当時フィリピン女性のA氏が、自身のSNSで「韓流スターであるカン・ジファンと、一夜を共に過ごした」と書き込んだ事が発端となる。

カン・ジファン側は「A氏は、仲良くなった現地ガイドだ。該当内容は、いたずらで書き込んだもの」と釈明し、事態は一段落。

しかし、一連の“性犯罪”が報じられると、再びこの疑惑が蒸し返され、俳優としては望ましくないレッテルが貼られてしまう。

“イメージ管理”が何よりも重要な芸能人として、カン・ジファンはあまりにも大きなものを失っており、そのために「復帰の可能性が低い」と見られているのだ。

近年、ようやく日本の芸能界も権力者による“性搾取”が、ニュースで取り上げられるようになったが、これ以前より特に“性”関連について厳しかった韓国芸能界では、なおさらだろう。

(構成:Danmee編集部)

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