BTSとBIGBANGのみ‥韓国芸能界が男性アイドルを作らなくなった理由

BIGBANG(画像出典:YGエンターテインメント)
BIGBANG(画像出典:YGエンターテインメント)

今年、韓国芸能界で顕著になった、一つの現象。それはまさに“女性アイドルの躍進”である。

10月3日、韓国ネットでは“年間Melonチャート予測(トップ100)”が話題を集めた。

これによると、男性アイドルとして結果を残しているのは、BIGBANG(ビッグバン)とBTS(防弾少年団)のみ。

BIGBANGは、4月に発表した『Still Life』で、BTSは『Dynamite』をはじめ計6曲が、年間トップ100にチャートインすると予測された。残念ながら、他の男性アイドルは圏外だ。

BLACKPINK(ブラックピンク)やaespa(エスパ)、IVE(アイヴ)など、多くの女性アイドルがチャートを席巻する中、男性アイドルの成績は中々振るわない。

これはチャートだけではない。ウィークリーで総合評価をし、順位付けをするテレビ局の音楽番組でも、女性アイドルの活躍が目立つ。

SBSの音楽番組『人気歌謡』に限って言えば、今年1位を獲得した男性アイドルは、NCT Dream(4/10、6/12)、BIGBANG(4/17から3週連続)、BTS(6/19から2週連続)、SEVENTEEN(7/31)の8回のみ。

この現象について、韓国ネットユーザーは「男性アイドルが、大衆から背を向けられている」「存在すら知られていない男性アイドルが多い」「海外では人気なのになぜ?」と嘆きながら疑問を呈する。

そしてこれは、近年男性アイドルより、女性アイドルの輩出が目立つ韓国芸能界の事情と、一脈相通ずるものがあるという。

韓国芸能界を動かしているエンターテインメント企業から見ると、大衆を後ろ盾にする女性アイドルの方が、持続的な可能性や成長性という、いわゆる“事業性”が高く評価されているのだ。

そのため女性アイドルの方が“金”になり、女性アイドルの育成を選り好みするものと見られる。

一方で男性アイドルは、“兵役”というリスクを持っており、し烈な競争で勝ち抜いても、約2年間のブランクがマストで強いられる。

その他に、飲酒トラブルや暴行事件、女性問題など、男性アイドルの管理の難しさを吐露する所属事務所は多いようだ。

2022年9月まで、K-POP界でデビューを果たした女性アイドルグループは20組(アルバムを発表したグループ基準)。対する男性アイドルグループは、13組にとどまっている。

その面々を見てみると、その格差は歴然である。

Kep1er(ケプラー)、NMIXX(エンミックス)、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、NewJeansといったそうそうたる女性アイドルグループが誕生しているのだが、男性アイドルには、大衆的な知名度を持つグループは見当たらない。

過去3年間で、デビューをした男性アイドルグループの数を見ても、2019年に33組、2020年に28組、2021年に19組と、その数は年々減っている。

(構成:Danmee編集部)

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