東京・高田馬場に本校がある大学受験予備校、早稲田予備校が1日、「燃える闘魂」との題で公式ブログを更新。同日、79歳で死去したアントニオ猪木さんの死に触れ「早稲田予備校は猪木さんの『闘魂ビンタ』発祥の地でした」とし、同校から猪木さんの代名詞・闘魂ビンタが始まったことを明かし、追悼した。
ブログでは、1990年(平成2)の出来事として「猪木さんを講演会でお招きした後、生徒と触れ合う企画があったそうで、ある生徒に『思いっきりかかってこい』というノリで腹にパンチをさせたようです」と、予備校職員の先輩からの伝聞を紹介した。
続けて「ただ、その生徒が空手か何かの有段者だったようで、けっこうな威力の一撃を見舞ったそうです。猪木さんは反射神経のようにビンタが出てしまい、周りのスタッフはその瞬間、凍りついたそうですが、その生徒が『ありがとうございます!』と言ったので、周りは和んだというか、別の盛り上がりを見せ、関係者は胸をなでおろしたそうです」との逸話を紹介した。
闘魂ビンタ誕生の地になった同予備校は「そんなひょんなきっかけから、『伝説』が始まりました。今では動画でいくつも見ることがありますが、なぜか嬉しそうに皆さんビンタされていました。『縁起物』として認知されていたかもしれません」と述懐。「訃報を耳にし、本当に『昭和』が終わってしまったんだな、としみじみ思いました。いつも元気を頂き、ありがとうございました」とした。
当時の報道などによると、闘魂ビンタ誕生の日は1990年5月16日。ビンタを食らった生徒から、合格者が続出したという。