木を彫ってティッシュペーパーを再現した画像がツイッターに投稿され、「ティッシュボックスじゃなくて、そっちが木なの!?」「紙技!」と注目を集めている。
柔らかい紙を、硬い木で再現した驚愕の作品。画像で一見ペラペラに見えるティッシュペーパーだが、厚み3センチのシナノキでできている。〝ペーパー〟は取り外し可能。あまりのクオリティーの高さに、最初はティッシュボックスを手作りした話だと認識する人が少なくなく、「普通のティッシュにしか見えない」「ウソでしょ」と驚きの声が寄せられた。ちなみにボックスも手作りだ。
製作したキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)によると、ティッシュペーパー、ボックスの完成までそれぞれ2時間ずつ要したという。ティッシュペーパーはシナノキの板をノコギリで大まかな形に切り出した後、彫刻刀でティッシュの”波々感”や細かいシワなどを彫り込んだ。電動ルーターと紙やすりで表面をスベスベになるまで磨き、最後に白い絵の具を塗って完成した。
これまでも「木彫りのパック納豆」などといった木彫り作品を趣味で製作していたキボリノコンノさん。新作を考えていた際、目の前にあったティッシュを見て「形が面白く見えた」と製作に着手した。
3センチの板を薄いティッシュペーパーのように見せるため、凹凸をつけるのにこだわった。キボリノコンノさんは「ティッシュと同じ形に彫っても硬い木の塊に見えてしまうため、実際のシワの形より少し滑らかな形に彫ることで柔らかさを表現しました」と振り返った。