「呪術廻戦」宿儺の指をグミで再現 コスプレイヤー渾身の作に“菓子メーカーよりも高いクオリティ”との声

松田 和城 松田 和城

 芥見下々氏による人気漫画「呪術廻戦」に登場する特級呪物「両面宿儺の指」を再現したグミが、ネット上を中心に「クオリティーが高すぎる」と話題となっている。制作したのはコスプレイヤー・87かぼちゃ(@pumpkin6non)さん。同作のに登場する呪いの王・両面宿儺のコスプレ姿で行った制作過程を自身のユーチューブチャンネルで公開している。「あくまで僕らコスプレイヤーはオリジナルあってこその存在なので、作品と作品の愛を伝えられたらコスプレ冥利(みょうり)に尽きます」と語った。

 市販のぶどう味のグミを加熱して溶かし、液状化したものを自作のシリコン型に流し込み冷蔵庫で固めた。指の特徴的なシワや禍々(まがまが)しい雰囲気が忠実に再現されている。味はもちろんおいしかったというが「太すぎるあまり、口いっぱいになってかみきれないのが難点でした」と振り返った。「宿儺の指」をモチーフにしたお菓子は公式からもさまざまな形で商品化されているが、「どのお菓子メーカーよりもクオリティーが高い」「公式よりも精度が高い」といった反応が寄せられている。

 シリコン型は、昨年のバレンタインに合わせて「宿儺の指チョコ」を作った際に制作した。かぼちゃさんは美術系の学校に通い、卒業後はモノづくりの会社に務めていた。そのため要領や作り方のイメージはついていたが、食品用のシリコン型を扱うのは初めてだったため、失敗を含め完成に4日ほどを要した。「シリコン型を流す際の粘土との相性が合わないせいで表面が不完全に固まらず苦戦しました」と説明した。

 同氏は「勤務と睡眠を繰り返す生活にストレスを感じ趣味を探していた」という社会人1年目にコスプレを始めた。学生時代の学祭で披露した女装メイドの”化け具合”が印象的でそれ以降、興味を持ち始めたという。コスプレをする上で大切にしている事がある。「自分が楽しいと感じる事を第一にしています。自分が少しでも楽しく感じない事をするのは時間がもったいないですし、何より相手を楽しませる事もできないんです。なので何をするにしても『あ、楽しそう』って感じる事に対して素直になりノリと勢いを大切にしています」と明かした。

 グミの画像を添付したツイートは9000リツイート(25日現在)を超える大反響。同氏は取材の中で、「週刊少年ジャンプ」で連載開始時から毎週欠かさず読むほど同作の大ファンで、アニメ化発表時の喜びや作品の魅力に至るまで熱弁。そのため、同作ファンからの好意的な反応には一層、喜びがあふれた。「自分のコスプレなどの活動から『食べてみたい!作ってみたい!作品見てみようかな!』ってコスプレや作品に少しでも興味を持ってもらえるのが一番うれしいです」と語った。

  87かぼちゃさん(@pumpkin6non)のツイッター

 87かぼちゃさんのYouTubeチャンネル「87かぼちゃンネル」

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