くら寿司が〝220円皿〟レギュラー商品化 レーンに回る4割が「高価格・高品質」に

杉田 康人 杉田 康人
くら寿司の新商品「できたてシリーズ」を発表する岡本浩之広報・マーケティング本部長
くら寿司の新商品「できたてシリーズ」を発表する岡本浩之広報・マーケティング本部長

 回転すしチェーンの「くら寿司」は6日、8日から「できたてシリーズ」として、できたてにこだわった220円(税込)のすし19商品を販売すると発表した。くら寿司がフェア以外で、220円の商品をレギュラー販売するのは初めて。110円(同)の商品提供は続け、レーンに回る220円と110円の商品割合は「4:6」程度になる。

 運営会社の岡本浩之広報・マーケティング本部長(60)は、食品や日用品は節約しながらもレジャーや外食の支出を増やす「メリハリ消費」のトレンドがあるとした。220円の価格帯商品は、客の「ちょっとぜいたく」なニーズに応える狙いがあるといい「従来の商品は、お手軽においしいおすしを楽しみたい方に。『できたてシリーズ』は、価格は少し値段が高くても、付加価値の高い商品を楽しみたい方に。多彩な商品を選べる楽しさの提供につながる」と話した。

 「できたてシリーズ」は、のりがパリパリの状態で提供する「巻きたて」や、あつあつサクサクの「揚げたて」、香ばしい香りが食欲をそそる「炙りたて」などで、ネタもボリュームアップした。

 全国の回転すしチェーンで唯一、くら寿司は全店舗に注文品を届けるオーダーレーンと通常レーンの「二刀流レーン」を標準装備。岡本氏は「流れている多彩なおすしと出会い、選べるのが回転すし最大のエンターテインメント性。通常レーンでエンタメ性を保持しながら、オーダーレーンでできたてのうちに素早く届けることを実現している」と自負した。

 くら寿司は、客席ごとに「ビッくらポン!」と呼ばれるガチャガチャがあり、皿を回収レーンの投入口に5皿入れる毎に1回ゲームができる。220円商品のカウントはどうなるのか?

 「食べ終わったお皿は回収口のセンサーで枚数をカウントする仕組みになっていますが、センサーは商品の値段を判別できるわけではなく、110円の商品とお皿の種類が変わるわけではないので、220円の商品は2皿リングで提供することになります」(同社広報)。

 くら寿司は都心などで110円の商品を125円、132円で提供する店舗があり、その場合220円の商品は250円、264円になる。

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