第26回参院選(7月10日投開票)が22日、公示され、選挙戦がスタートした。
東京選挙区(改選6)から立候補した現職で立憲民主党の蓮舫氏(54)は、渋谷区の表参道交差点で第一声。「値上げの夏。岸田総理は防衛予算には敏感なのに、値上げの夏には鈍感です。補正予算はあまりにも小さく、遅いのではないでしょうか。日銀の黒田総裁にいたっては『家計が値上げを認めている』。アベノミクスでずいぶん見ている景色が違う政府、日銀であれば、私たち野党にどうか力をいただきたい」と声を張り上げた。
幼稚園から大学まで通った母校・青山学院大の近くで「事務所もあり、自らのフィールド」と自認する場所を出陣の場に選んだ蓮舫氏は、3期18年間の実績をアピール。「間違っている政策に対し、これまでも、これからも、みなさんの声の代わりに、使っていただきたい。今一度、国会に送り返していただきたい」と支持を訴えた。
18日間の選挙戦で、蓮舫氏が都内で選挙活動ができるのはわずか4日間。地方を回り、各地の立民候補を応援する日程を組んだ。「短くないですか?」と問われると「短いですよ!短いと思っています」と笑いながらも「日本全国の手を挙げている仲間を、私の許せる範囲で応援したい。地方で頑張っている仲間と一緒に国会に戻りたいと思っている。自分の中でギリギリ判断した日程」と、4期目の当選に自信を見せた。
自民党の公認を受け、同じ東京選挙区から立候補した女優の生稲晃子(54)が有楽町駅前で安倍晋三元首相が応援演説に駆けつけたことを取材陣から知らされると「おぉ~すごいですね!いや~、それだけ本気なんでしょう」と余裕のコメント。意識しているライバル候補を聞かれても「全員です。東京選挙区は、たくさんの人が挑戦する場所。その中の一人として謙虚に、初心を忘れず頑張ります」とした。